68 ファイストス円盤の驚異的側面2邪馬台国の検証の鍵「ファイストス円盤」が明かす古代文明の驚異 2Claire Grace Watsonのホームページからhttp://www.diskoftheworld.com/
disk of the world "OH MY GOD, IT'S FULL OF STARS."Claire Grace Watsonさんは、ファイストス円盤に、星座やピラミッド情報が刻まれていることを発見したというのです。驚いたわたくしは、いつものごとく、それを検証してみて、少なくとも次の事柄について、彼女の説が正しいことを確認できて、おおいに喜びました。
1、曲尺定規の印6個をつなぐとピラミッドを形成する。 A面
2、神官の印10個をつなぐとピラミッドとその内部の箱を形成する。A面
3、二枚の羽の形の印を3個つなぐとピタゴラスの定理の3:4:5の直角三角形が。A面
4、乳orトロスの印15個をつなぐとアルゴ船の星座を形成する。 B面
5、犬の頭(火をも意味する)の印8個を繋ぐと、プレィアデス星座を形成する。B面
6、大の字型の人型の印11個を繋ぐと牡牛(タウロス)座を形成する。 A面+B面
1と2

3

4


5

6


すでに、ファイストス円盤上には、日本語で、実に整然とした、深遠な内容の文章が刻まれていること、さらに、ヨセフの息子が彦穂々手見命であることを紹介したのですが、そのうえ、このような星座やピラミッド情報が重ねられていて、複雑な情報を提供していたのです。
こうした多次元的表現の緻密さは、とりもなおさず、3600年以上昔のわが祖先たちの驚異的な頭脳を思い知ることでもあります。
気を引き締めて、謙虚にこのなぞなぞに対峙しなければ・・・と、あらためて思いました。
わたくしが、ファイストス円盤の類まれな真価を世に問うても、反応が無に等しいのは、偏に、これが「日本語」で語られているということに日本国民が納得しないからだと思います。
日本人は、戦後、GHQが敷衍した教育のもとで、萎縮病、卑屈病に冒されていて、自分たちばかりか、先祖たちまでも過小評価して、芥子粒のように小さい存在で、世界でもっとも遅れた文化の国であると思いなしてしまっているのです。
祖先たちは、そのように萎縮し卑屈になってしまう子孫たちのことを熟知していたにちがいありません。
そこで、「天空に星座を描いて」星座に日本民族の歴史を辿らせるべく彩って、それをファイストス円盤にもインプットすることによって、われわれの先祖たちの雄大なスケールを語らせ、日本人の持つ潜在能力を目覚めさせようと図っていたのです。
ちなみに、Claire Grace Watsonさんは、エイリアンが関与していると言っておられますが、わたくしは、太安万侶、柿本人麻呂、紀貫之、清少納言などの言語能力の卓抜さから推し量って、古代人のレベルが非常に高度であったと認めざるをえません。
ファイストス円盤の画像はいくらでもインターネットでダウンロード出来ますし、星座の図像も同様です。
ですから、上記の事項は、その気になれば、世界中の誰でも容易に確かめることができます。
とはいえ、Claire Grace Watsonさんが発見した、この、
ミステリアスな星空の大ロマンdisk of the world "OH MY GOD, IT'S FULL OF STARS."が、英米においてさえも、注目されていないのは、いったいどうしたことでしょう。
上記のホームページで、ぜひともお確かめください。
Claire Grace Watsonさんのこれらの研究は、つぎのことを示唆しています。
1のピラミッドは、「直角定規やコンパスをシンボルとした伏義と女媧」、すなわち、カドモス族 アトラス族が建造した。
2のピラミッドと箱は、モーセの契約の情報を提供している。
3の「ピタゴラスの定理」を示唆する図は、ピタゴラス以前にそれが解明されていたことを証明しています。
4のアルゴ船は、真正トロアス人たちの脱出用の船であった。また、その脱出にかかわった女主人は、アルテミス(胸にたくさんの乳をつけている神像がある)に象徴されている。(アルテミスはアマテラスとアナグラムの関係にある)
5の印は、セブンシスターズ、つまり、スバル星座の棚機七姫とも呼ばれるアトラスの娘たち(アトランティス)である。したがって、プレィァデス=アトランティスの情報を提供している。そして、それは、アトランティスとはトロイアのことであり、その証しとしての「ミスマルノ玉=スバルの玉」という首飾りの玉が日本に存在することを「南総里見八犬伝」に語らせているのです。、
6の「大人」すなわち、「うし=貴人=大物=おおひと=ダイダラボッチ=ダクチュロス」たち11人は、タウロス=トロイアの支配者たちであり、かつ、世界を治めていた。
タウロス山脈がトルコにあり、大樓(ターロウ)山脈が中国にあります。アジア大陸の両方に製鉄・青銅拠点を持っていたと考えられます。
そして、エジプトの王を「ファラオ」といいますが、これも「大きな家=すなわち大樓(ターロウ)」のこと。太郎に帰するのです。
ファイストス円盤のA面とその裏側のB面とをつなぐことによって「牡牛座=タウロス」を構成していることにClaire Grace Watsonさんが気づいてくださったことは。日本の歴史解明にとって計り知れない恩恵です。
そして、"吉備大臣入唐絵巻”もまた、ファイストス円盤解読のヒントを提供したものなのですが、そのヒントの一つが、ファイストス円盤のA面とB面とをつなぐようにとガイドしてあり、これこそが、Claire Grace Watsonさんの研究のこの4番目の事項、「ファイストス円盤のA面とその裏側のB面とをつなぐことによって、牡牛座=タウロスを構成していること」ことと、ぴたりと符号しているのです。
53「吉備大臣入唐絵巻」の謎々 から、その部分を抜粋してみます。
吉備大臣は、唐からさまざまな難問を突きつけられますが、今度ばかりは打つ手がなく、絶体絶命のピンチを迎えます。
すると、天井から降りてきた蜘蛛が文字の上を、糸を引きながら導いて、「東」から「空」まで、一筆書きのように読むことを教えてくれたので、またもや、難局を切り抜けることができたというものです。
読みとってみると、それは「野馬台詩」と呼ばれる「予言詩」でした。

蜘蛛が読み方を導いてくれたというその足跡を辿ると上の図のような迷路図になります。
ということは、ここにもまだ謎が潜んでいそうです。・・・略
そして、この謎もまた、クレタ島での迷宮脱出のアリアヅネの糸とリンクしている様相が見えます。
蜘蛛は天井(天上)から糸でぶら下がってくるので、これは、次の事柄を連想させるに充分なモチーフです。
1クレタ島のアリアヅネの糸は、迷宮脱出という難題の解決の糸口となった。
2クレタのミノス王が他国から「巻貝の天辺の小さな穴に糸を通せ」という難問をだされたが、
ダイダロスが、蟻の腰に糸をつけて巻貝の中を通り抜けさせるという解答を教えた。
3日本は唐から「七曲の玉の中に糸を通せ」という難題を突きつけられたが、
ある中将の老親が「蟻の腰に糸をつけて七曲の玉を通り抜けさせる」と教えて解決した。
4三輪の玉依姫は、夫の衣に糸をつけて後を辿って、姿の見えない夫(神)の正体を知った。
「唐から与えられる無理難題をすべて解決して、
日本は賢かりけりと賞賛され、かつ、わが国が奪われるという危機を回避できた」という清少納言の「枕草子」中の“蟻通し”との共通点があまりにも多いことを認識されるでしょう。
清少納言の「枕草子」の“蟻通”に書かれている、外国から突きつけられたという難題と、
「吉備大臣入唐絵巻」で吉備大臣に与えられる難題のパターンとはよく似ています。
両者ともに、幽閉され、虐げられいる人物が答えを出します。
両者ともに、解決に「蟻」や「蜘蛛」が糸で導きます。
そして、
1、「野馬台詩」は120文字の詩です。そして、ファイストス円盤のA面が122字、B面が119字ですから、平均して120字であるという一致があります。
2、両者とも「日本国の過去と未来」そして、「国難」に関係があります。
3、両者とも真ん中あたりから読み始めます。
4、両者ともに、「女媧と伏義」とアトラスの関係についての謎が含まれています。
「ファイストス円盤」のA面もまた、真ん中から読み始めることがわかっていますし。日本の過去および未来にわたる予言にかかわっています。・・・略
ところで、普通、蜘蛛がさきほどの図のような迷路状に歩き回るのを見たことはありません。
蜘蛛が歩き回るとき、それは、蜘蛛の巣を張るときです。
蜘蛛が円網を張るときには、普通、クモは出糸突起から糸を出し、それを風に乗せて飛ばし、向こう側に引っ掛かると、その糸の上を往復して糸を強化して枠を作り、次に、枠の内側に縦糸を張る。
縦糸を張り終えると、
中心から外側に向けて、螺旋状に粗く糸を張る。これは、横糸ではなく、後に横糸を張る時の足場であるという意味で、足場糸と呼ばれる。
足場糸を引き終わると、
今度は外側から内側へと横糸を引き始める。横糸を張る時、クモは縦糸に出糸突起をつけて糸をくっつけると、中心に向かって進みます。・・・
このウィキペディアの説明文(抜粋)のうち、
中心から外側に向けて、螺旋状に粗く糸を張る。これは足場糸である。足場糸を引き終わると、
今度は外側から内側へと横糸を引くという習性があるというのです。これは非常に気になります。
と申しますのも、ファイストス円盤には、両面に絵文字が書かれており、A面は、中心から外側に向けて螺旋状に読み解くことがすでに分かっています。
B面には、聖書の言葉がリフレーンされていることを私は読み解いていましたが、少々納得がいかない部分があったので、まだ発表していないのです。そして、私は、B面についても、中心から読み解くものとばかり思っていたせいでしっくりしなかったのではないかと気がついたのです。
上の野馬台詩の迷路図をもう一度見てください。スタートの右半分は中心から外側に向かって読み始め、左半分は外側から進んで中心で読み収めます。
「吉備大臣入唐絵巻」の、野馬台詩を蜘蛛の糸の導きで読めという暗号は、ファイストス円盤のA面は内側から読んでいいが、B面の詩は、外側から読むようにと示唆しているように思えるのです。
A面の一番外側に、ヨセフの息子マナセ=海幸彦の名が刻まれ、B面の一番外側にはエフライム=彦穂々手見命=山幸彦の名が刻まれているのですが、このヒントをあてはめると、A面の外側の最終場面からB面の外側の最初の場面へと続くので、この兄弟が隔離されないで一続きになり、しっくりします!!!
そして、ファイストス円盤A面は女媧、B面は伏義を表わしていることは、「36 蟻通しの難題とファイストス円盤」で解説したとおりですし、「伏義・女媧」とは、アトラスのことであることも、既に解説したとおりです。
この発見とClaire Grace Watsonさんの研究の「1と5」とがものの見事に符合するのです!!!
今から、3600年ほど昔に製作されたファイストス円盤は、すでに私がこのブログで紹介したように、「日本語で完全な文章になっているうえ、聖書の創世記38章、39章、申命記31章、33章と明確にリンクしており、さらに「古事記」・「日本書紀」・「風土記」の記事、および、ギリシャ神話と連携している」のです。
平安時代に書かれた清少納言の「枕草子」中の“蟻通”は、このファイストス円盤の実物を実見し、その製作目的を熟知したものでなければ知りえない内容となっています。
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上記のClaire Grace Watsonさんの研究の「3と4」の事項に符合する私の別の記事を再掲載してみます。
今68話目を掲載していますが、以下の再掲記事は、3話目です。
3 浦島太郎とアトランティス浦島と「すばる星とあめふり星」「風土記」(713年編纂)の丹後国の記述には、浦嶋を迎えた「すばる星=プレィァデス」と「あめふり星=ヒアデス」の記事がありますが、不思議なことに、この両星団の星々は、ギリシャ神話では、アトラスの子供たちのことなのです。
与那国島海底遺跡の謎解きをするにあたって、太古の文明の消失を語っているプラトンの「アトランティス情報」を抜きには語れません。そして、日本人なら誰しも、与那国島海底遺跡から「浦島太郎の竜宮城伝説」を思い浮かべます。
その「浦島」の話の中に「アトランティス」のモチーフが出てくるときては、偶然の一致としてやり過ごすことはできません。
「丹後の風土記」の浦嶋の話 抜粋浦嶋子は釣をしていて五色の亀を得て船の中に置いていますと、亀は女人と為ります。
「其の容美麗しく、比ふべきものなかりき」、という美人であることがまず記されています。
浦嶋子の赴いた蓬山(とこよのくに)、即ち、蓬莱山は、
見たことも聞いたこともない壮麗な宮殿です。
その地は玉を敷けるが如し、
闕臺(うてな)は晻映(かげくら)く、楼堂は玲瓏(てりかがやき)て、
目に見ざりしところ耳に聞かざりしところなり。
手を携へておもむろに行きて、一つの大きなる宅の門に到りき。
乙女、「君、しましここに立ちませ」と言いて、門を開きて内に入りき。
という大楼が描がかれています。
つづいて、「七たりの堅子(わらは)」が現れて、浦島太郎を「是は亀比賣の夫なり」といいます。
また、「八たりの堅子」もやってきて「是は亀比賣の夫なり」といいます。
そこで、「乙女の名が亀比賣であることを知る」。
また、乙女は、「
その七たりの堅子はすばる星、その八たりの堅子はあめふり星。」と教えたと書かれています。
このように、蓬莱嶋で浦嶋が出会った子どもたちとは、「すばる星(ブレィアデス星団)とあめふり星(ヒアデス星団)だったと記されているのですが、この両星団の星々は、ともに、ギリシャ神話ではアトラスの子供たちのことです。そして・・・
「アトランティスとはアトラスの娘たちという意味」なのです。そこで、この両星座にまつわるギリシャ神話から抜粋してみます。
ギリシャの星座神話とアトラスすばる星=ブレィアデス星団アトラスとブレイオネとの間に生まれた七人姉妹は、オリオンに愛されて、追いかけられたため、自分たちの姿を変えてほしいと願い、そこで、ゼウスがこのアトラスの娘たちを鳰鳥と為し、ブレィアデス星団と為して天にあげたといいます。
そのうちの一つ、エレクトラの星は、
その子ダルダノスの建てたトロイ城の没落の悲劇を見ないようにと、星座の列を去って箒星となり、髪を長く後ろに垂れ乱して諸方を遍歴し、
他の姉妹たちは、トロイ城の落城を見たために、そのとき以来、青ざめてしまったといいます。
このすばる星=ブレィアデス星座の神話から、アトラスとはトロイアのことであるということが導きだされます。
トロイアのトロアスという呼び方のアナグラムがアトラスなのです。あめふり星=ヒアデス星団アトラスとエレクトラ、あの、トロイア没落前に天にのぼったエレクトラとの間の娘(ニシヤの仙女)たちがあめふり星=ヒアデス星座となったものです。
ゼウスは、セイメレ女神との間に生まれたディオニソスの養育を、このニシヤの仙女(天女)たちに委託しました。
ディオニソスは、カズモス(フェニキアの祖)の娘である母セイメレ女神が死した後に、死灰の中から助け出されて生をうけ、アトラスの娘のニシヤの天女たちに育てられたことを、このヒアデス星座の神話は伝えているのです。
あめふり星=ヒアデス星座神話ではフェニキアとディオニソスの死灰の中からの復活が強調されています。
ゼウスとセイメレ姫にまつわるギリシャ神話は、「古事記」「日本書紀」の、三輪神社の「大物主と玉依姫」の神話や、「風土記」の「玉依姫」の神話と全く同じ内容です。
セイメレの息子ディオニソスはクレタの王女アリアヅネと結婚して、二人の間にアトラスの娘と同名のメローペという孫がいることになっています。
このアリアヅネの「糸で辿る」という神話と三輪の神の正体を尋ねるために、玉依姫が「糸で辿る」という神話(「古事記」「日本書紀」)は、同じモチーフで組み立てられています。
ディオニソスは酒神ですが三輪の神また酒神です。
こうして、ギリシャ神話と日本神話との間には、「偶然の一致」とか、「物語の伝播」、あるいは、「神話の盗用」といった言葉で片付けることのできない複雑な様相で連携しているのです。
プレイァデス星座とヒヤデス星座と牡牛座タウロスとの関係アトランティスはトロイア?アトラスの娘たちを表象した「スバル星=ブレイァデス」と「あめふり星=ヒヤデス」は、ともに牡牛座(タウロス)にあります。
タウロスの右目の部分の一等星アルデバランを中心としたのがヒヤデス星団、そして、タウロスの肩の部分に広がっているのがプレイアデス星団です。

こうして、タウロス星座の中にアトラスの娘たち、即ち、アトランティスの「ブレイアデス星団とヒヤデス星団」をちりばめて配置することで、タウロスがトロイアにして、アトラスであることを掲示していると思われます。
タウロスはクレタ島のミノタウロス神話などに、さらに、トルコのタウロス山脈や中国の大樓山脈などに、その永遠の名をとどめていると思われるのです。そして・・・
浦島太郎のタロウとは、このタウロス=トロイア=トロアス=アトラスを記念した名であろうと思います。そして、タロウとは大楼のこと、いわゆる「大人(うし)、貴人」「大物」のことでもあると考えられ、三輪の大物主もここから来ていると思われます。
日本各地に残る「おおひと=大人=ダイダラボッチ」伝説との関係をここに垣間見ることができるのではないでしょうか。すると、三輪神社の神域であるアスカの地の謎に満ちた巨石遺構も、その「大人(うし)」にして「大人(おおひと=ダイダラボッチ=ダイダロス)の遺物であることがわかります。
浦島太郎の「玉手箱」は?トロイア伝来の神器?木村鷹太郎氏は、「日本太古史」博文館1911年に記して、
日本の神器なるものは、トロイア陥落の時にトロイア王家のアイネイァス=稲氷命が携え出したものであると説いています。
神武天皇イワレヒコが、トロイア王家のイウレウスで、イワレもイウレウスもイリウム(トロイア)も岩という意味をもっていると木村鷹太郎氏は説いて、「古事記」神代記の大国主と少那毘古那の国作りの記事中の「羅馬船」をわざわざ「かがみの船」と読ませているのは、この「神器」が、トロイアの王子で羅馬建国者のアイネアス(神武天皇の兄弟稲氷命)から伝来していることを示唆したものであるとして、次のコメントを添えています。
神鏡容器に御船代なるものありて、さらに、
神鏡は御樋代内に入れられて載せ奉りあるを見よ。
神鏡を載せあるは此れ「かゞみの船」にあらずして何ぞや。・・
この神鏡は日本の大宝なり。
単に日本の大宝たるのみに止まらずして、世界人類の大宝なり。
これ過去に於いて、また将来において、世界の人類の平和の宝祚にして、
人間に関する善美は此れに本源し、今後ますます然るべければなり。・・
天下の大宝を自家に蔵して、しかもその天下的のものたるを知らざるは、
歴史家の無知これを教えざりしによる。浦島太郎がタウロス=トロイアであれば、玉手箱の中身が、トロイアの神器である可能性が大です。
そして、その神器は、じつに意外なところに、大切に保管されています。
浦島太郎と天女「丹後風土記」の天女スバル星=ブレイアデス星団とあめふり星=ヒヤデス星団のアトラスの娘の神話にも、メローペ、あるいはエレクトラが天界から下ったという話がありますが、「風土記」には、天女八人が、地に舞い降りたが、そのうちの一人が天に帰れなくなってしまったという神話が載っています。
丹後の国 丹波の比治山の頂に井あり、名を真奈井と云ふ。
この井に天女八人降り来て水浴みき。
時に老夫婦あり、・・・この井に至りて、ひそかに天女一人の衣裳を取りき。
やがて、衣裳ある者はみな天に飛び上がりき。
衣裳なき女一人とどまりて、身は水に隠して、ひとり はぢ居りき。
この天女は、この老夫婦の子となって一緒に住みます。
天女は、一杯飲めば万の病除ゆという酒を醸したので、その家は豊かに富み栄えましたが、この老夫婦は、その徳を忘れて天女を追い出しました。そこで・・・
天の原 ふりさけ見れば 霞立ち
家路まどひて 行方しらずも
天女は、この歌を残して退き去り、竹野の郡、船木の里の奈具の村に至り、そこにとどまったといいます。
奈具の社に坐ます豊宇賀能賣命(トヨウカノメノミコト)がそれであると、この神話は結んでいます。
この天女が降り立ったところを「真奈井」といいます。
浦島神社と同じ丹後の、籠神社は「元伊勢」と呼ばれていますが、その奥社が、この豊受大神を祀る「真名井神社」です。
豊宇賀能賣命とは、伊勢神宮の外宮に祀られている穀物神豊受大神のことです。そして、このウカノミタマの御神体は、「宝瓶」あるいは「瑠璃の壷」であることが、文永の遷宮の際のアクシデントによって判明したといいます。山本ひろ子氏「中世神話」岩波書店1998年 より。
ここに「瓶」という言葉が出てきますが、これが「亀」の掛詞であると考えられます。
浦島太郎の乙姫と乙女座浦島太郎の妻を「風土記」は亀姫、また、神女と記しています。
「万葉集」では、海若神之女(わたつみのかみのむすめ)と書いていますが、一般では乙姫と伝承しています。
これを乙女と解しますと、乙女座のVirgoのことだとわかります。
この星座の黄道における記号は「Π女」ですが、。「Π」はギリシャの8です。これは「いわゆる漢字」表記のようで、八女、すなわち八乙女のことです。
この乙女座の女神が穀物の穂を持っていることから、穀物神であることがわかり、ここに豊受大神との一致が見られます。豊受大神は、民間伝承の「お多福」、亦の名「おかめさん」と同一であろうと言う説があります。これは、浦島太郎の妻の名が「かめ」とも「乙姫」とも呼ばれていることと一致します。
この乙女座のVirgoの女性は、古来、デーメテールの娘ペルセフォネー、アフロディテー、即ち、ヴィーナス、アスタルテ、あるいは、エジプトのハトホルであるといわれてきましたが、どれも同一国(トロイア=倭)の歴史の別の面を語っていると考えられるので、わが国の歴史をものがたっていることになるのです。
ペルセフォネーの黄泉行きの神話は伊邪那美命の黄泉行きの神話と同じです。
ペルセフォネが美しい野原を散策しているとき、突如黒馬に乗って現れ出た冥王にさらわれ、あっという間に黄泉につれ行かれ囚われの身となります。(ペリーの黒船があらわれて、あっという間に欧米の捕囚の身の上となった現日本国と全く同じケースです。(歴史は繰り返す。)
このとき、地上の光の世界へ呼び戻す役目をするのが、アトラスの娘マイアの子であるヘルメス神です。
この神話は、「ヴーナスとその子キューピットの二人がティフォンの暴虐を逃れるために二匹の魚となって東方へ
逃げたという神話」にリメイクされているようです。ということは、ヘルメスの母、すなわち、アトラスの娘マイアは、五月の語源となっています。
日本の五月の行事では、「鯉幟」を立てますが、これが、「ヴーナスとその子キューピットの二人が、二匹の魚となって東方へ逃げたこと」を象徴しているのではないかと考えられるのです。
「古事記」は、四国を「伊予の二名」島という名で表わし、国生み神話に取り入れていますが、木村鷹太郎氏は、これを「魚二名=魚二匹」であると云い、「イオニアIo‐niaもまた、ギリシャ語で双魚のことだといい、「愛媛」とは、愛と美の女神ヴィーナスのことであると称えています。
浦島太郎の釣り糸を手繰ると双魚という大魚が釣れたようです。
イエス・キリストが、二匹の魚を「しるし」とされたことはよく知られています。
つまり、魚座も、わが国の歴史をものがたっているのです。
ところで、愛媛県の大洲市には、少名彦名神の神域神南山の麓に大きな鳥居が立っています。
この少彦名神は大物主神とともに奈良の三輪神社に祀られています。
三輪の大物主の妻は玉依姫で、これがイリス女神です。
イリス女神はアイリス、つまり、日本流に言いますと菖蒲やあやめです。
五月五日に、菖蒲を飾るのは、玉依姫がヴィーナスにしてマイヤ(五月姫)でもあることを示しているのだと思います。
夫の大物主に七つほどの名前があり、化ける神、見えにくい神、隠れる神なのですから、玉依姫もこれに準じているはずです。
アトラス=トロアス=トロイアであると私は主張したいのですが、私は歴史上のトロイアについて研究していません。ただ、さまざまな書物を読んだだけです。
そこで、その中で、私が最も推薦する
E・ツァンガー氏の「アトランティス―解読された伝説」
邦訳「天からの洪水」服部研二訳新潮社1997年 を紹介しておきます。
「アトランティスとはトロイアに他ならなかった」エーベルハルト・ツァンガー氏の説「アトランティスなるものはトロイアに他ならなかった」との論考を、プラトンの「クリティアス」と「ティマイオス」、そして、ホメロスの「イリアード」と「オデュッセイア」を比較考証し、また、考古学的調査を重ねて導き出したのがエーベルハルト・ツアンガー氏です。
ツァンガー氏はまた
、「甦るトロイア戦争」和泉雅人訳 大修館書店1997年刊で、トロイアは、考古学界や史学界の定説よりは、はるかに大規模で、広域に影響力を及ぼす存在であったと力説しています。☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
上記のような事実が浮上してもなお、ファイストス円盤に何の感興もわかず、その価値を認めないといわれるならば、残念ながら、そのような方々の精神は枯死寸前であると判定せざるを得ません。
私は、じつに平均的な、凡人であり、退屈としか見えないような平々凡々の人生をすごしてまいりましたが、
「現代の人類に、人類史の真実の一端をつきつける」という古代人からのメッセージを解明することに、この20年間を費やしました。このブログなどを通じて、ほんの4,5人とはいえ、とにもかくにも、わが祖先たちが残したメッセージの価値を御理解くださった方々があることに無上の喜びを感じております。
わが先祖たちの残したメッセージの真意を見出すのは、まだまだ、これからさきの事業です。みなさまも、参加して、まちがいのない「真のメッセージ」にたどり着けますように、ご協力くださるよう願っております。