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与那国島沖の海底遺跡が世界史のどこに組み込まれ得るかという問題は未解決の分野です。 せっかくですから、この巨大なテーマを、自由な発想と柔軟な心で考察する(ブログ上の)素人学会ができれば・・・と夢みています。

33 邪馬台国エジプト説の勝利3

72 邪馬台国エジプト説の勝利3

月日貝と神宝

「月日貝」をインターネットで検索したときに、初めて、金子みすずという詩人の存在を知ったのでした。


月日貝   金子みすず

西のお空は あかね色
あかいお日さま 海の中

東のお空 真珠色
まるい 黄色い お月さま

日ぐれに落ちた お日さまと
夜あけに沈む お月さま
逢うたは深い 海の底

ある日 漁夫にひろわれた
赤とうす黄の 月日貝



月日貝をご存じですか。

Amusium japonicum ツキヒガイ(月日貝)
学名にjaponicaがついた初めて(1791年)の貝です。

つきひがい【月日貝 海鏡】
 ツキヒガイ科の二枚貝。海の砂泥底にすむ。
 貝殻は円形で平たく、殻長約10センチ、
 表面は滑らかで光沢があり、左殻は赤色、右殻は淡黄白色。
 名はこれを太陽と月に見立てたもの。
 本州中部以南に分布。食用、貝殻は貝細工用。

とあります。

下の「月日貝」の写真は、ArtSaltさんの「ArtSaltのサイドストーリー」
http://art2006salt.blog60.fc2.com/page-116.html からの借用です。

月日貝



この月日貝の貝殻が、我が家には10組ほどもあったのです。
神饌をお供えするための皿で、直径16cmほどのものばかりでした。

我が家には蔵の中に、さらに、子供神輿の蔵があって、年に2回、春と秋に蔵の前に子供神輿が据えられたのですが、そのとき、御神輿の前の神饌台の上に、この月日貝の赤とクリーム色の貝殻に、ご飯とお神酒を供えるのでした。

一方、茶の間の神棚には、白木の小さな神殿があり、横には天照大御神の御札が立てかけてありました。その神棚へ、毎日、白いかわらけの皿でご飯を供えました。

その隣の仏間には紫檀の仏壇があり、銅器の高坏で、毎日、ご飯とお茶を供えました。

私の幼少時代は戦争の真っ最中のこととて、毎日の神仏へのお供えの度に、「早く戦争が終わって、みんな無事に帰ってきますように」と祈るのが常でした。

あるとき、私が「毎日毎日、早く戦争が終わりますようにと祈っても、ちっとも、神様は聞いてくださらないじゃない」と不平を言いますと、「神様ではなく、おかみ(政府)が戦争をはじめたのだから、神様が悪いわけではない。悪いのは人間だよ」と、祖母にたしなめられました。

「うちには、貝殻でお供えする神様と、お皿でお供えする神様と、銅器でお供えする仏様がいらっしゃるけれど、どれがいちばんえらいの?」と祖母に聞きますと、「わたしには、わからない。わからないから、ご先祖さまが、なさった通りにしているんだよ。だけど、貝殻でお供えする神様が一番古いとおばあちゃんは思うよ。貝殻でお供えするのが一番好きだよ」と言い、「銅器でお供えするのは嫌な感じだから、仏教は好きにはなれない」と言いました。

わたしが、6歳になる前に、祖父母と交わしたこうした会話を、祖母はずっと気にかけていて、その後、高名な香川豊彦氏が、この地方にキリスト教の伝道に来られた時に、その講演を聞きに、わたくしを連れて行きました。
そして、この香川豊彦氏のキリスト教の講演にも納得がいかなかった祖母は、「やっぱり、わたしには、宗教のことはわからない。」と言っておりました。

「若草物語」や「小鹿物語」というユートピア的、理想主義的映画を見た影響で、キリスト教にあこがれるようになっていましたが、「中学生の時に「アンネの日記」と「夜と霧」などを読んだことで、そのキリスト教へのあこがれも木端微塵になってしまいました。

そのときの無力感、脱力感は・・・とても言葉にはあらわせません。
「キリスト教って何?ユダヤ教って何? 仏教も神道もいったい何?」
その日から、神仏に祈ることをやめました。
「神とは何か?これがわかるまでは、神仏に祈るまい・・・」と。


しかし、子供が宿ったとき、丁度、隣に天神様の境内がありましたので、決心を覆して、子供のお宮参りをすることにしようと考えました。
実家の裏紋が「梅鉢」であり、祖母の生家が「大塚」なのですが、これがその昔は「大須賀」であったといい伝えられて、「菅原一族」だと言われていたことが影響していたのです。
あるとき、殆ど見物客のいない、雨中の御神楽を拝観したことがありました。
宮司様に、「なぜ、ここの御神楽の御衣装やお面は格調が高いのですか」とお尋ねしましたところ、実は、天神様は、天つ神様で、国つ神様や氏神様よりも位が高いのです。」と教えられました。
天神様は、菅原道真公をお祀りする氏神様だとばかり思っていたわたくしにとって、それは意外でしたが、とりあえず、隣の天神様が格の高い神様であることを知って、そこでお宮参りをすることにしたのです。

それをきっかけに、長い間封印していた、宗教を探索することにしました。
そして、聖書を読みとおしてみました。
ここに、こうしたブログを書いている背景には、このような因果関係があるのです。



ところで、我が家の子供神輿の扉の中にいったい何が入っているのかを知りたいと思って、扉を開けたことがあります。
銀色に光った、まん丸い「金属の鏡」がありました。裏にも表にも絵も文字も一つも見当たりませんでした。
こども心に、「なんだ、つまんない!!」とがっかりしたあげく、御神輿の四隅の飾りである赤い太い絹の綱についていたクルミほどの金色の鈴をいくつか取って、近隣の子供たちにあげてしまったのです。

あとで、御神輿をみますと、優雅さも神秘さもだいぶ損なわれたような気がしました。その後、罪の意識も手伝って、御神輿を出す季節がきても、「御神輿を出しましょうよ」と言い出せなくなってしまいました。
こうして、はるか昔から続いていたという大切なわが家の行事を私自身が終焉させてしまったのです。


今になってみますと、その円鏡の大きさが「ファイストス円盤」のサイズと同じだったように思えます。
神輿の前の神饌台に乗せた神饌の器の「月日貝」、これも直径16センチあまり、・・・「ファイストス円盤」のサイズと同じのようです。
しかも、今日、15センチ以上の「月日貝」は、ほとんど採れませんのに、我が家には、16cmほどのものが10組ほどもあったのです。

「月日貝」の方言のひとつに「カミサラガイ」(東海大学出版局、『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』川名興 未来社)というのがあるそうです。
祖母が申しましたように、この貝が、最も古い宗教を物語っているのかもしれません。
月日貝は、ホタテガイですが、大きなホタテガイの中では、最も丸いのではないでしょうか。



西洋キリスト教では、ホタテガイは、キリストの12弟子の中のヤコブの象徴物です。
カトリックでは、巡礼地への案内標識に、このホタテガイマークが付けられているそうで、巡礼者が、胸にホタテガイのペンダントをつけていたりするそうです。

西洋と、東洋の日本、この両極でのホタテガイにまつわる行事が、わたくしの胸の底で出逢ったのです。
丁度、金子みすずが詠った月日貝の歌のように。

西のお空は あかね色 あかいお日さま 海の中
東のお空 真珠色 まるい 黄色い お月さま

日ぐれに落ちた お日さまと 夜あけに沈む お月さま
逢うたは深い 海の底・・・


西洋キリスト教のホタテガイと、我が家の子供神輿の神鏡やホタテガイとは、まったく同一のメッセージを発信しているのではないのか・・という気がするのです。

種明かしをしますと、日本の、いや、世界のご神宝のうちの、「首飾り」は、「貝合わせ」の箱と同じ形状の容器に入れて保管されているのです。
一方、カトリック信者は、ロザリオという首飾りを使うことも、よく知られています。

わたくしは、ある博物館の展示会で、「貝桶」様の形状の包みを見たとき、戦慄をおぼえました。

その包みは、五色の絹糸で縦横に、まるで、糸かがりの毬のように封印されていました。
その細密で厳重な封印の仕方と、その下の袋の生地!
その錦の袋の生地は、七宝と呼ばれている模様が織り出された精緻な布です。その七宝模様のいくつかが、十二使徒の表象と重なるのです。
ホタテガイ、巾着、巻物、丁子(剣)、笠・・・
そして、その袋模様の色合いは、旧約聖書の「出エジプト記」の記事の「エボデ」の色と同じだったのです。
「エボデ」とは、大祭司が身に着けることになっていた胸当てのことです。その胸当てには、12部族の名前に因んだ12種類の宝石が金の枠に縁どられて付けられているはずでした。


 出エジプト記39章 
  エホデを金糸、青、紫、緋色の毛糸と亜麻の撚り糸で模様を織りだした。
  また、肩衣を作って、
  エホデの両端につけた金の枠に嵌め込んだラピスラズリに、
  イスラエルの子らの名を印章に彫ったものを付けて記念の石とした。
  エホデと同じように、金、青、紫、緋色の
  毛糸と亜麻の撚り糸で模様を織りだして、胸あてを作り、
  それに4列の宝石をはめ込んだ。
  第1列は ルビー、 トパーズ、 エメラルド、
  第2列は トルコ石、 サファイヤ、 ダイヤモンド、
  第3列は ヒヤシンス石、 めのう、 紫水晶、
  第4列は 緑柱石、 ラピスラズリ、 碧玉、
  この4列の宝石は金で縁取られた。
  これらの宝石はイスラエルの子らの名を表して、
  12の部族のために、各々の名が印章のように彫り付けられた。

ファイストス円盤の印章とこの記事の印章、このような完全なる符合は、偶然の一致で見過ごせる問題ではありません。
この出エジプト時の「肩衣」あるいは「胸当て」と、イエスとその弟子たちの「真珠」は、「ヨハネの黙示録」21章では、新しい都エルサレムの「城壁」「土台」「門」と呼ばれているのです。
それは、天照大御神が、譲渡されたという「玉の緒もゆらに」ではないかと、かねてから推測していたのです。

そこで、展示会のカタログを買いましたが、その貝桶状の出品物は、カタログには載っていませんでした。
その理由を学芸員さんにお聞きしましたところ、「写真を撮ることも、カタログに載せることも禁じられて、数日間だけ展示されたものである」ということでした。
のちに、それを保管している方のもとに出向きましたので、それらは、4個の袋に分けて保管されており、わたくしが展示会でみたものは、そのうちの2個であることがわかりました。上記の「出エジプト記」の記事も「4列」とあります。



「貝合わせ」の貝は、夫婦の絆の絶対性を象徴しています。何十億の貝殻が存在しょうとも、ぴったり合うのは一組だけという象徴で、夫婦の契約の印でもあり、陰陽合一のシンボルでもあります。

ところで、「契約」には印判を押しますが、これも、印判を押された契約書と押した印判の絶対性を意味しています。

「ファイストス円盤」は、判を押して製作されたものです。わたくしは、このファイストス円盤の刻印に使われた判子、即ち,印璽が、その胸当てであり、首飾りであると信じております。
印璽とファイストス円盤とは、押す方と押される方、立派な陰陽合一のシンボルとなり得ます。
つまり、貝合わせの貝と同じ原理です。


西では主の御名が、日の出るほうでは主の栄光がでる
これは、イザヤ書に預言されている言葉です。

 イザヤ書五十九章
  主は公義のないのを見て心を痛められた
  主は人のいないのに驚かれ とりなす者のいないのに驚かれた
  そこで ご自分の御腕で救いをもたらせ 御自分の義をささえられた
  主は義を鎧のように着け 救いの兜をかぶり 報復の衣と熱情の外套をまとわれた
  西のほうでは主の御名が出る 日の上るほうでは主の栄光が畏まれる
  主の来臨は怒涛のごとく すさまじい息吹で シオンには購い主として来られる 
  ヤコブの中の悔い改める者のところへ
  そして「これが 彼らと結んだ契約である」と 主は告げられる

この預言は、あきらかに、クレタ島からこのファイストス円盤がでることを言ったものだと考えられます。イザヤ書やダヴィデの詩篇などで、「神の御名がでる」また、「神の御名に拠りたのむ」ことは非常に重大なこととして扱われているのです。
「エホバ」の御名が、クレタ島の「ファイストス円盤」上に日本語で刻印されており、しかも、「ヨセフ」「モーセ」「アジア民」「イオニア」「ケフチフ(クレタの古名)」、そして、「彦穂穂手見命」というわが国の「古事記」神代巻の人名までもが同一面に刻印されていることは、世界史の、また、日本史のミッシングリンクを繋ぎ、これによって、神の国日本のアイデンティティが確立するのです。

キリスト教会やイスラエル、さらに、国連や日本にも神の国の義がなく、人間性や知性を失っている危機の時代に、神御自らがタイムリーに御名とともに御出現になったということは奇跡といえます。
このファイストス円盤は一九〇八年にイタリアの考古学者ルイジ・ペニエルによって発掘されて以来、謎の文書として、これについての数え切れないほどの論文がささげられました。
1997年にこの謎の円盤が「エホバ」の御名と「ヨセフ」「アジア」などを含む日本語の詩であることを高橋良典氏が発表しました。
真の神と契約をしたのはいかなる民であったかを知らしめ、また、聖書の深遠な真意を世に悟らせるための措置としてこうしたタイムカプセルを置いたのだと考えられます。

現代人が迷宮から脱出できないことを、はるか太古の預言者たちが予見してその打開策を講じているということを重く見て、古代文明に対する認識を改めなくてはなりません。
日本の宗教家たちは、聖書を無視するか、或は聖書から教義や言葉を借用して利用するかのいずれかです。しかし、現実は、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教という共通性のある三つの宗教の織り成す戦略網に絡めとられて次第に泥沼にはいりこんでいるのですから、日本も聖書が提起している問題を無視しては通れないはずです。
聖書、古事記、ギリシャ神話などの古代の書物や、古代遺跡などから、本質的なこと究明することを怠ってはいけないということを、古代の預言者たちは、現代人のわたくしたちを指導しているようです。  




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