73 世界最大級のミステリー ファイストス円盤 1ファイストス円盤と星座 1Claire Grace Watsonというアメリカの女性のホームページの中には、ファイストス円盤についての驚異的な内容が含まれています。
Claire Grace Watsonさんは、ファイストス円盤に、星座やピラミッド情報が刻まれていることを発見しました。
少なくとも次の事柄について、彼女の説が正しいことを確認できましたので、簡略に引用しながら説明していきます。
1、大の字型の人型の印11個を繋ぐと牡牛(タウロス)座を形成する。 A面+B面
2、犬の頭(火をも意味する)の印8個を繋ぐと、プレィアデス星座を形成する。B面
3、乳orトロスの印15個をつなぐとアルゴ船の星座を形成する。 B面
4、曲尺定規の印6個をつなぐとピラミッドを形成する。 A面
5、神官の印10個を繋ぐとピラミッドと箱を形成する。A面
このような、多重メッセージが含まれていることが判明したのです。
なかでも、もっとも、関心を引いたのが牡牛座タウロスです。
1 牡牛座 タウロスファイストス円盤のA面とB面を繋ぐと、図のような「おうし座タウロス」が、「大の字型の人」の刻印でつづられていると、ワトソン(Claire Grace Watson)さんは解いています。

Claire Grace Watsonさんの作図による
この「タウロス星座」を構成しているのは、「大の字型の人」の刻印です。

「ファイストス円盤」の解読を発表した高橋良典氏によれば、これを「大人」と書いて「うし」と読ませているというのですが、「大人=うし」は「国語辞書」にものっている由緒正しき日本語で、「貴人」「大物」のことです。
私は、この「大人」を「おおひと」と語り継がれている「ダイダラボッッチ」のことでもあり、それは、「タウロス=トロアス」つまり、トロイアのことであると解しています。
また、ダイダラボッチとはクレタ島のクノッソス宮殿などを建設したダイダロスのこと、すなわちダクチュロスのことでもあります。
トロイア人はトロアスとも呼ばれており、そのアナグラムがアトラスなのです。アトランティスとは「アトラスの娘たち」という意味なのですが、この牡牛座の中に存在するブレィアデス星座とヒアデス星座はその「アトラスの娘たち」の神話を星座化したものであると伝えられています。
聖書の「ヨブ記」38章31節
あなたはブレアデス星座の鎖を結びつけることができるか。
オリオン座の綱をとくことができるか。
12宮を、その時々に引き出すことができるか。
牡牛座をその子らの星々とともに導くことができるか。

オリオン座の三つ星を目印に、タウロス=牡牛座の肩にあるプレアデス=すばる星団の星々を繋いでみてください。
全天の星々の中で、この影の薄い見えにくいプレアデス=すばる星団が、聖書の「ヨブ記」や、「風土記」や、清少納言の「枕草子」のなかで、特別に言及されているのはなぜでしょう?
これらもみな、聖書とファイストス円盤とアトランティスの謎を解くようにと示唆したものだと考えられます。
2 プレィァデス星座
Claire Grace Watsonさん作図による

上のプレイアデス星座は、このような刻印を繋いで出来たものです。
左は、ワトソンさんの描いた図で、右は写真です。彼女はこれを雌ライオンととっていますが、犬という説もあります。
私は、これを、犬、そして、日と火を表していると考えています。詳細は後ほど。
日本では古来、プレアデス星団をすばる(昴)と呼んでいました。「すばる(統ばる)」または「すまる(統まる)」という言葉は、「すべる(統べる)」からきており、「統一されている」「一つに集まっている」という意味をもつといいます。
また、玉飾を糸でひとくくりとしたものを「万葉集」で「須売流玉(すまるのたま)」、「日本紀竟宴和歌」で「儒波窶玉(すばるのたま)」などと呼んだのと同様の用法です。これらは、「古事記」神大巻に記されている
「八尺の勾璁(まがたま)の五百津の美須麻流珠(みすまるのたま)」を指しているものと考えられます。
それは、日本の三種の神器の一つといわれているものです。
「古事記」
天の安の河原に神集(かむつど)い集(つど)いて、
高御産巣日の神の子、思金(おもいかね)の神に思わしめて
常世(とこよ)の長鳴鳥(ながなきどり)を集めて鳴かしめて、
天の安河の河上の天の堅石(かたいわ)を取り、
天の金山(かなやま)の鐵(くろかね)を取りて、
鍛人(かぬち)に天津麻羅(あまつまら)を求(ま)ぎて、
伊斯許理度賣(いしこりどめ)の命に科(おほ)せ、
鏡を作らしめ、玉祖(たまのおや)の命に科せて、
八尺の勾璁の五百津の御須麻流珠(みすまるのたま)を作らしめて・・
と記されてあります。
そして、「古事記」神代巻の天稚彦と下照姫の物語には、
阿米那流夜
淤登多那婆多能 宇那賀世流
多麻能美須麻流 美須麻流邇
阿那陀麻波夜
美多邇 布多和多良須
阿治志貴多迦比古泥能迦微曾
天なるや
弟棚機の 項がせる
玉の御統(みすまる) 御統に
足玉はや
み谷 二渡らす
阿遲志貴高日子根の神ぞ
と記されてあります。
「古事記」の神宝製作の場面では「天の安の河原」、天稚彦と下照姫の場面では「棚機」という言葉で、天の川の七夕と天を連想させています。
奈良時代に成立したとされる「丹後国風土記」逸文に、浦島子(浦島太郎)が蓬莱島で出会った「其七豎子者(七人の童子)、昴星也。其八豎子者、畢星也」という記述がありますが、昴(すばる)星はプレアデス星団、畢(あめふり)星はヒアデス星団のことで、この二つの星団は、アトラスの子供たち、すなわち、アトランティスを星座化したものです。
プレアデスの星々には、アトラスの娘たちの名がつけられていますが、日本では、彼女たちは棚機七姫として伝わっています。プレアデスple iades(p-eleia-des)とは、棚機姫を意味するそうです。
マイア(Μαια; Maia) 秋さり姫
エーレクトラー(Ηλεκτρα; Electra) 糸織姫
ターユゲテー(Ταυγετη; Taygete) ささがに姫
アルキュオネー(Αλκυονη; Alcyone) 百子姫
ケライノー(Κελαινω; Celaeno) 梶の葉姫
アステロペー(Αστεροπη; Asterope) 朝顔姫
メロペー(Μεροπη; Merope) ともし火姫 夕顔
この肉眼では識別し難いプレアデス星団が、3600年も昔に、ファイストス円盤上にちゃんと描かれているということは、驚異的なことです。この一件だけでも、ネイチャー誌に取り上げられるにふさわしい大発見ですのに、なぜか、少しも話題になってはいません。
2002年7月7日追記トゥト・アンク・アメンは倭人すなわち日本人今日は五節句のうちの「七夕」の節句です。
今宵は天の川を眺めて、牽牛が織女と会えて、至福の時を過ごされるよう願い、私たちも、至福にあやかれるように、願い事をするならわしの日です。
この行事は中国伝来の行事であるというのが通説ですが、それは間違いです。
日本の国典「古事記」神代巻に、「七夕」伝説の主役である「天稚彦と下照姫」の物語を取り上げてあるからです。
下照姫の歌を取り上げてみましょう。
天なるや
弟棚機の 項がせる
玉の御統(みすまる) 御統に
足玉はや
み谷 二渡らす
阿遲志貴高日子根の神ぞ
ここに、棚機(たなばた)が詠われてあるだけではなく、「玉の御統(みすまる)」という神宝についても謳っているのです。
また、「御統(みすまる)」とは、プレイアデス星団のことでもあります。
そして、天稚彦をトゥト・アンク・アメンに、下照姫すなわち棚機姫をその妻のアンケセアメンになぞらえてあるのです。
つまり、トゥト・アンク・アメンがエジプト=倭(邪馬台国)であることを後代にわかってもらうための行事、それが七夕の行事と伝説なのです。
間もなく、「トゥト・アンク・アメンの秘宝」展がはじまります。
このブログを丁寧に読んでくださった方のみが、トゥト・アンク・アメンが、わが先祖であり、倭人すなわち日本人であるという真相を知る方々です。
心して、「トゥト・アンク・アメン展」を見に行ってください。
関連記事
3 浦島太郎とアトランティス4 浦島太郎と彦穂々手見命29 オリオンミステリー46 古代エジプトと日本56 鬼のルーツ? 以上 挿入 追記終わり
ほかにも、日本には気になる書物があります。
「南総里見八犬伝」です。
この物語の特徴を一言でまとめると、八犬がそれぞれ持っていた「仁義礼智忠信孝悌」の文字が浮きでた八つの珠にまつわる話です。
「総」は、すばる星の「すべる(統べる)」を連想し、玉飾を糸でひとくくりとしたものを「万葉集」で「須売流玉(すまるのたま)」ということを想起させる物語です。
そして、ファイストス円盤、における「昴(すばる)星座」の構成要素が「犬」でできているということと符合するのです。
それらの玉が、「四天王の目玉となる」という結末は、出エジプト記の次の記事を連想させます。
出エジプト記39章
イスラエルの子らの名を印章に彫ったものを付けて記念の石とした。・・・
毛糸と亜麻の撚り糸で模様を織りだして、胸あてを作り、
それに4列の宝石をはめ込んだ。
第1列は ルビー、 トパーズ、 エメラルド、
第2列は トルコ石、 サファイヤ、 ダイヤモンド、
第3列は ヒヤシンス石、 めのう、 紫水晶、
第4列は 緑柱石、 ラピスラズリ、 碧玉、
この4列の宝石は金で縁取られた。
これらの宝石はイスラエルの子らの名を表して、
12の部族のために、各々の名が印章のように彫り付けられた。
こうした、あまりにも符合する点が多いということを見過ごすことはできません。
34 国難と神宝 「古事記」神宝の洗い直し を読み返してください。
「天照大御神と須佐之男命の神宝の洗い直し」という記述について考察しています。
「古事記」の神代記に、「天照大御神と須佐之男命の持つそれぞれの神宝を洗いなおして、心の清く明きことを知る」という不思議な記事があります。
天照大御神と須佐之男命の問答が書いてあるのですが、そのそもそもの原因を見ますと、「須佐之男命が、国を治さず、青山を枯れ山に成し、河海は乾し、悪神が蠅のようにはびこりたかって、万のものの妖悉(わざわい)ことごとに発生する」という破滅に瀕したことが発端なのです。
この記事に続いて、「誓約」、「真名}、「洗い直す」「心の清き明きは如何にして知らむ」という不思議にして、かつ聖書的モチーフがちりばめられているのです。原文を挙げてみます。
「古事記」
天照大御神詔りたまはく、
「然らば汝の心の清く明きは、いかにして知らむ」とのりたまひき。
ここに建速須佐之男命答えて、「おのおの誓約て子生まむ」とまをしき。
かれ、ここに各天の安河を中に置きてうけふ時に、
天照大御神まづ建速須佐之男命の佩ける十拳の剣を乞ひ度して、三段に打ち折りて、
ぬなとももゆらに天の真名井に振り滌ぎて、
さがみにかみて、吹き捨つる気吹のさ霧に成りし神の名は多紀理毘売命、
亦の御名は奥津島比売命といふ。次に市寸島比売命、亦の御名は狭依毘売命といふ。
次に多岐津比売命、。
速須佐之男命、
天照大御神の左の御みずらに纒かせる八尺勾玉の五百箇み統まるの珠を乞ひ度して、
ぬなとももゆらに天の真名井に振り滌きて、
さがみにかみて、吹き棄つる気吹のさ霧に成りし神の御名は、
正勝吾勝勝速日天忍穂耳命。・・・
ここで「天照大御神の
八尺の勾玉の五百箇み統まるの珠という神器を、天の真名井に於いて洗いなおすときに誕生する神の名は正勝吾勝勝速日天忍穂耳命」という記事が大きな手がかりとなります。
そして、ここにも、「天の安河」すなわち、「天の川」というキーワードが入っていますから、天の川とはどこのことかを知る必要があります。
29 オリオン・ミステリー「住吉大社神代記の謎」をご覧ください・
既に見ましたように、ファイストス円盤の彦穂穂手見命について検証しますと、彦穂々手見命の父はヨセフであることが導き出されました。すると、正勝吾勝勝速日天忍穂耳命はヤコブに該当するのです。
「聖書」創世記33章には、ヤコブが「神と戦い人と戦って勝った」という記事がありますが、それは「正勝吾勝勝速日天忍穂耳命」との同一性を示しているといえます。
すると、「古事記」の、「八尺の勾玉の五百箇(いおつ)御統まるの珠を洗いなおし」て出るのはヤコブ=イスラエルのことだということになります。
「古事記」のこの記事、「御神宝を洗いなおすことによって、正勝吾勝勝速日天忍穂耳命=ヤコブ=イスラエルが出現し、それが心の清さを証明するというのですから、これは「イスラエル問題」を秘めた内容だったということです!!
「誓約の物実である八尺瓊の五百箇み統まるの珠と十拳の剣を天の真名井に滌ぎ、洗い直す」言い換えれば「神器を洗いなおす」ことによって、「日の本の国が奪われる」という危機を回避することが可能になると言っているのです。
それは、日本の賢所の神器とファイストス円盤と照合して洗いなおせば、わが日本国民が誓約の民であることを証明できる「物実」があると示唆していることであり、わが神国のアイデンティティーが明確になるということです。
「み統まるの珠」などの神器は、賢木にとり付けられているのですから、すなわち、エデンの園の「人を賢くする」という知識の木や命の木にかかわることなのです。
こうして、主題が「命の木」即ち「世界樹」に帰納しました。