76 世界史上の最大級のミステリー ファイストス円盤 4ツタンカーメン展2012年8月4日-12月9日 上野の森美術館でエジプトのトゥト・アンク・アメンの黄金の秘宝が展示されます。そのパンフレットは「
3300年の時を超えよみがえる古代エジプト黄金の秘宝」と謳っています。
とはいえ、今回の展示では、1965年(昭和40年)のツタンカーメン展で展示された「黄金のマスク」と「棺」が展示されていませんので、「ツタンカーメンの黄金の秘宝展」と銘打つわりには迫力に欠ける点が惜しまれます。
トゥト・アンク・アメン=トト(鳥)&アメ(天)は「天の鳥船」の所有者であり、天若彦という倭人の王です。だのに、日本は、このようなウルトラC級の果報を受け入れることを拒否して、
「吉野ヶ里は、日本の様子を記した最古の記録である魏志倭人伝に出てくる邪馬台国の時代を彷彿とさせるもので国の特別史跡にも指定されています。」といわせています。
これが我が国の文部科学省や文化庁のやっていることです。
「古事記」「日本書紀」そして、「魏志倭人伝」は、ヨセフやトゥト・アンク・アメンの時代のエジプトのことを解き明かすために書かれている書ではありませんか。
「魏志倭人伝」という、我が国のアイデンティティにかかわるたった2000文字の文献を検証することすらしない東京大学や京都大学。ファイストス円盤には、日本語でヨセフ、モーセという超ど級の固有名詞が刻まれているというのに読み解こうともしない防衛省の暗号解読機構。
こんな、怠惰で無責任なオーソリティの指導の下で日本国は国際社会に伍してやっていけるのでしょうか
トゥト・アンク・アメン=天稚彦とファイストス円盤トトアンクアメンが、「古事記」の天稚彦であることを解き明かしたのは私です。
「古事記」神代巻の天稚彦と下照姫の物語には、天稚彦が亡くなった後、下照姫が次のように歌ったと記されています。
それは、天若日子の喪を弔うとき、天若日子と瓜二つの友人が弔門に来ます。すると、皆が天若彦は、死んではいなかったのだと大泣きします。その人物は、阿遲志貴高日子根で、「吾を穢き死人に比ふる」と言って怒り、十掬剣(又の名、大量、神度剣)を抜いてその喪屋を切り伏せたのですが、そこは「美濃国の藍見河の川上の喪山」だといいます。
そして、その同母妹の高比売命、又の名下照姫が、次のような謎詩を詠います。
天なるや
弟棚機の 項がせる
玉の御統(みすまる) 御統に
足玉はや
み谷 二渡らす
阿遲志貴高日子根の神ぞ
トト・アンク・アメンの妻アンケセアメンである下照姫が詠った歌というこの歌もまた、ファイストス円盤に関係があることを検証してみましょう。
「棚機」という言葉で、天の川の七夕を連想させ、「古事記」の神宝製作の場面の「天の安の河原」を示唆しているのです。
この天の河がナイル川であることは「オリオン・ミステリー」にくわしく説明してありますのでそれを参照してください。
要約しますと、イギリスのロバート・ボーヴァル&エイドリアン・ギルバート著(NHK出版1995年)において、ロバート・ボーヴァル氏は「ギザの大ピラミッド三基をはじめとするピラミッド群は、オリオン座と天の川を地上に投影する形で建設されている。」と説きました。
ロバート・ボーヴァル氏は、エジプトのピラミッド群の設計は、ナイル川を地上の天の川に見たて、オリオン座のベルトの三ツ星に対応してギザの三大ピラミッドを配置してあると説き、その証拠として、オリオン座の三ツ星の写真にギザの三大ピラミッドの航空写真を重ね合わせると見事にぴったり一致していることを示しています。
また、ギザの三大ピラミッドに限らず、メンフィスにある第四王朝のピラミッドにも、オリオン座の主要な七星のうちの五つが対応すること、さらに、オリオンの頭部を形成している三つ、もしくは四つの小さな星がアブ・シールにある三基ないしは四基の小さなピラミッドに相当していると云い、また、足、ベルト、肩といった具合に、星々とピラミッドが対応しているといいます。
下照姫の「天なるや 弟棚機の 項がせる 玉の御統(みすまる)」が暗示している「天の川、天の安河」とは、このナイル川を指しているのです。それは、ピラミッド群をも含めた範囲のことです。
それは、「星空を見上げてください」というメッセージでもあります。
日本では古来、プレアデス星団をすばる(昴)と呼んでいました。「すばる(統ばる)」または「すまる(統まる)」という言葉は、「すべる(統べる)」からきており、「統一されている」「一つに集まっている」という意味をもつといいます。
下照姫は、棚機姫として伝わっている昴(すばる)星座すなわち、プレアデスple iades(p-eleia-des)を「玉の御統(みすまる) 御統に」といって、注意を促しています。
また、玉飾を糸でひとくくりとしたものを「万葉集」で「須売流玉(すまるのたま)」、「日本紀竟宴和歌」で「儒波窶玉(すばるのたま)」などと呼んでいました。
これらは、「古事記」神代巻に記されている「八尺の勾璁(まがたま)の五百津の美須麻流珠(みすまるのたま)」という「日本の三種の神器」の一つをも指すのです。
いじょうにことから、この歌が「みすまるの玉」という御神宝について謎掛けしていることがわかります。
また、奈良時代に成立したとされる「丹後国風土記」逸文には、浦島子(浦島太郎)が蓬莱島で出会った「其七豎子者(七人の童子)、昴星也。其八豎子者、畢星也」という記述があり、昴(すばる)星=プレアデス星団、畢(あめふり)星=ヒアデス星団の二つの星団がアトラスの子供たち、すなわち、アトランティスを星座化したものであることを示唆しています。
プレアデスの星々には、アトラスの娘たちの名がつけられていますが、それは日本においても七夕七姫として名付けられています。
マイア(Μαια; Maia) 秋さり姫
エーレクトラー(Ηλεκτρα; Electra) 糸織姫
ターユゲテー(Ταυγετη; Taygete) ささがに姫
アルキュオネー(Αλκυονη; Alcyone) 百子姫
ケライノー(Κελαινω; Celaeno) 梶の葉姫
アステロペー(Αστεροπη; Asterope) 朝顔姫
メロペー(Μεροπη; Merope) ともし火姫 夕顔
そして、八乙女のうちの一人は、天から落ちたので、七人になったと伝えられています。
この肉眼では識別し難いプレアデス星団が、3600年も昔に、ファイストス円盤上にちゃんと描かれているということを先に述べました。

上のClaire Grace Watsonさんの作図によるプレイアデス星座は、次のような刻印を繋いで出来たものです。

左は、ワトソンさんの描いた図で、右は写真です。彼女はこれを雌ライオンととっていますが、私は、これを、犬=シリウス、そして、日と火を表しているとして、ファイストス円盤のB面を読み解きました。
シリウスは「火花を散らす」「焼き焦がす」「輝くもの」というギリシャ語(セイリオス)に由来しているからです。
シリウスは、おおいぬ座にあって犬星と呼ばれている星につけられた名前として有名です。
エジプトではソティス、ナイルの星シホールと呼ばれ、特に古代エジプトでは季節の始まりを示す星としてあがめられてきました。
そのため、エジプトではシリウスは女神イシスと同一視され、崇拝されていたそうです。
すなわち、シリウスはイシスの知恵のシンボルでもあるのです。
イシスがイセであり、イリスであることは先に説明しました。
Claire Grace Watsonさんの作図によるこのプレイアデス星座図の出現で、「南総里見八犬伝」もまた、アルゴ船や聖書の解明を補佐する書物であることを証明できます。
「南総里見八犬伝」の物語を一言でまとめると、八犬がそれぞれ持っていた「仁義礼智忠信孝悌」の文字が浮きでた八つの珠にまつわる話です。
「南」はエジプト、「総」は、すばる星の「すべる(統べる)」を連想し、玉飾を糸でひとくくりとしたものを「万葉集」で「須売流玉(すまるのたま)」という・・・を想起させる物語です。
そして、ファイストス円盤、における「昴(すばる)星座」の構成要素が「犬」を繋いでできているということと見事に符合するのです。
「南総里見八犬伝」では、それらの八玉が、「四天王の目玉となる」という結末になるのです。なんと深淵な結末ではありませんか。
日本の神宝「みすまるの玉」が、プレイアデス、すなわち、アトランティス=トロイアゆかりのものであり、それは、エジプトのイシスのシリウスやトト・アンク・アメンと関係あることを下照姫の歌はものがたっています。
日本には、前にも書きましたように、「古今伝授」という一子相伝の歌学の秘伝がありました。清少納言の兄がその伝授を受けていたといい、兄のテキストを清少納言が幼いころからよく読んでいたといいます。
そのテキストは、大きな長持ちにいっぱいほどもあったと伝えられていますし、相当な年月をかけて伝授されたようです。
それらのテキストのうちで、重要視されていた一冊に「在五中将 在原業平」の物語があります。
この在五=ザイゴがアルゴであり、アルゴ船団の消息を伝えていると思われるのです。
そして、その、中心テーマは、「在語」すなわち「ことばありき」で、「ヨハネの福音書」が伝えるところの「はじめに言葉ありき」「言葉は神なりき」です。
「在五中将 在原業平」の奥義は「言問い」であり、「都とり」、すなわち、エルサレム問題です。
それは、墨田区の「言問橋」にその名を刻みつけてあります。
「在五中将 在原業平」の物語は「伊勢物語」というほうが一般的です。「伊勢の御神宝」が本来「日本国を幸わう言霊」であることが暗示されているようです。
それは、「万葉集」で、「我が日本国を幸わう言霊」と詠われれています。
それゆえ、アルゴ船には50人の乗組員が乗ったとされていますが、これは五十音を意識してのことです。
オルフェウスも主な乗理組員の一人ですが、オルフェウスとは、黄泉に下った妻エウリュディケを連れ戻すべく黄泉に行って竪琴を弾いた人物です。そしてそれは、ダヴィデやダヴィデの詩編と連携しているばかりではなく古事記の伊邪那美を連れ戻しにいった伊邪那岐にリンクしているのです。
オルフェウスは、オシリス=オリオンの亦の名でアスクレピオスのことでもあることは、「オリオンミステリー」のところで書いておきました。
ところで、古今伝授の真の奥義を知っていた人は、常に一人か二人しかいなかったようです。
そして、江戸時代にはいたようですが、ついに、一人もいなくなりました。
「南総里見八犬伝」のほかに、「奥の細道」や「忠臣蔵」が、日本の秘密の一部を語っていることはあきらかです。
「大石内蔵助」の名前も絶妙です。また、「いろは四十七士」とは、「日本の五十音」とアルゴ船の五十人を連想させます。
「大石内蔵助」は、戯曲では「大星由良之助」とされていました。「大星」とは、オリオン=アスクレピオスの星にしてダヴィデの星です。ダヴィデの星をその息子のソロモンは百合の花で表現していました。ユリはユリガネ、即ち黄金のことでもあるのです。
ユリガネとは、毛皮の上に砂金の混じった砂を流して、毛皮をゆらゆらと揺らして砂金だけを毛皮に付着させて採った砂金のことです。「ユラノスケ」の名に、この情報が込められています。
敵役の「吉良」がすごい!キラとは雲母のことで、雲母のあるところは金脈に近い場合が多いと言います。
アルゴ船は「金の羊毛」を積んだ船のことですが、それは、「ソロモンの黄金」と合体しますから、ソロモンの財宝と同義語なのです。
アルゴ船にはオデュッセゥスの父も乗組員の一人として登場しますが、オデュッセゥスすなわち、ユリシーズは、日本では「百合若大臣」という名で伝わっています。その黄金と日本の関係が証明できれば、ユリシーズもモーセもダヴィデもソロモンも日本人であることがはっきりするのです。
ところで、ヨハネの黙示録には、ヨハネの黙示録の奥義を「解き明かすのはダヴィデの子孫であり、その者が開けると誰も閉じることができず、その者が閉じると誰も開けることができない。」と記されてあります。
ソロモンはダヴィデの息子です。
そして、イエスは、「さばきのとき(at last)に、地のはてからソロモンの知恵を聞くために女が来る」とマタイ12章42節で述べておられますので、わたくしも、ソロモンの神殿を訪ねてみました。
すると、その時からヨハネの黙示録を解かせられるはめになりました。そして、ヨハネの黙示録には、じつに、多次元の内容が盛り込まれているのです。
このように、聖書、ギリシャ神話、古事記などの文献は幾重にも連携して謎解きの解明をバックアップするように編纂されていますが、意外にも、「魏志倭人伝」が大きな役割を担っていることがわかってきました。
アルゴー船は日本に到着しており、その秘密を伝えたのが「空海」「最澄」なのです。この方々は、単なる宗教家ではありませんし、中国留学云々の話も、「目くらまし」と考えられます。
木村鷹太郎氏は、宇和島市の「ブーヤレ」という牛鬼祭りが「アルゴー船」日本上陸を伝える行事であると述べて、「突拍子もない」「牽強付会である」と一笑に付されていますが、最後に笑うのはどちらでしょうか。
日本の御神宝の本物は、羅馬船(かがみのふね)に載せ置かれた御樋代(みひしろ)という黄金の缶に入れられており、その黄金の缶は羊毛と麻を撚り合わせた五色の糸で織られたご衣裳に包まれています。そのご衣裳(袋)の上から五色の絹糸を架け渡して幾重にも封印されています。
第一に、これを「金の羊毛」というものと考えられますが、これは東京以北に存在します。
第二に、これとは別の、黄金そのものを「金の羊毛」と言っていることも十分考えられます。片方を胎蔵界、もう一方を金剛界と伝えていると考えられますが、木村鷹太郎氏は、この金剛界とはアフリカのコンゴに由来すると言っておられます。
第二のケースの追及については、わたくしはノータッチでいこうと、ずーっと避けていましたが、こちらのほうからも逃れられない運命なのかもしれません。
いずれにしても、日本人は、もう少し、物事に真剣にとりくむようにならなければ、せっかく、先祖たちが、後世のために備えておいた超ど級の遺産が役立つどころか、かえって災いのもとになりかねないのです。ですから、黄金の隠し場所かもしれない不思議な場所についての研究を進める気がおきません。
わたくしのこの研究も、日本の方々からは、さほどの関心ももたれていないようですが、外国では、おそらくプロジェクトチームを作って研究に当たり、各方面に情報収集網を広げていると思います。