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与那国島沖の海底遺跡が世界史のどこに組み込まれ得るかという問題は未解決の分野です。 せっかくですから、この巨大なテーマを、自由な発想と柔軟な心で考察する(ブログ上の)素人学会ができれば・・・と夢みています。

日本は神国 15

116 聖書と日本
エホバの証人 VS 私 1

エホバの証人の方々は現在、世界に約700万人、
日本に約21万人ほどおられるといいます。
エホバの証人の教えの大きな特徴は、
「終末論」を中心に布教を展開をしていることにあります。
「今の世の中は、まもなく終わるが、
自分たちエホバの証人だけは楽園で永遠に生きる」という教えです。
そして、「エホバの証人の教えを受け入れなければ、
ハルマゲドンで絶滅される。」と宣告します。

ハルマゲドン!!
「ハルマゲドン」という言葉を前面に出して「人類の裁きを宣告している」以上、
これは「ヨハネの黙示録」の預言の最終的解答であるはずですね。

エホバの証人が我が家に伝道に来られた時に
「わたくしは聖書を通読してみましたが、聖書は謎の書であり、
その謎はヨハネの黙示録に集約されているように思います。」と言いました。
すると、「それは、もう解明されています。」と言われて、驚きました、   
啓示の書 その壮大な最高潮は近い!』ものみの塔聖書冊子協会
1988年出版を買ったのは勿論です。

   啓示の書
啓示の書 その壮大な最高潮は近い!』1988年 ものみの塔聖書冊子協会発行

エホバの証人は『啓示の書』で、聖書の真理を教えて下さると云うのです。
2年間、『啓示の書 その壮大な最高潮は近い!』320ページ をテキストとして、
私は、聖書研究を指導していただきました。

世界で800万部ほども行き渡っている『啓示の書』が、「ヨハネの黙示録」の
奥義の解明を全うしているとは、私には思えませんでした。
一読したところ、むしろ、プロパガンダ文書の趣であり、崇高さに欠けており、
この書物が「真理」を宣べていると理解することは私には不可能でした。

次々と浮上する「納得いかない個所」を指摘しますと、入れ代わり立ち代わり、
エホバの証人の方々が説明をされるのですが、何ら解とはなっていません。
「知らないことをなぜ伝道なさるのですか」などと、申し上げようものなら、
「わたしたちは、素直に真理を受け入れました。」といわれます。
即ち、筆者は心が素直でないから神から嫌われているのだという意味です。
「あなたたちが、真理だと唱えている『啓示の書』を研究しても、
この書が「ヨハネの黙示録」の真理を解明しているとは思えないのです」
と言いますと、「エホバがわたしたちを選んでくださったのです」
「あなたがエホバを判定するのではなく、エホバがあなたを判定されるのです」。
と、問題をすり替えて回答されます。

「わたくしは、あなた方が真理の書籍だと唱えている『啓示の書』を、
真実かどうか理解しようとしているだけですと言っても通用しません。
「エホバの証人は皆、この『啓示の書』を真理の書であると受け入れている。
これを理解出来ないなら、あなたは世の人であり、滅ぼされる側である
と判定されるという宣告をされます。

数年後には、「啓示の書」は聖書研究生のテキストではなくなりました。
もし、真理の書であるなら、価値がいや増しに増すはずで、
この書物をフロントから退却させることはあり得ないと思います。


エホバの証人の組織は真理の組織、唯一の神の組織であると説きます。
 ものみの塔の組織はエホバ神の唯一の経路です。
 キリストは神への唯一の経路で、エホバの証人はクリスチャンです。
 そして、キリストが用いる唯一の経路はものみの塔の統治体です。

このように説明します。
ものみの塔の組織だけが、エホバ神の唯一の経路だとであると言えるのは、
何故かと聞きますと、根拠は、エホバの御名と福音を全世界に述べ伝えている
唯一のキリスト教組織だからですと答えます。

「マタイ福音書」24章14
 この御国の福音は全地に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、
 それから、終わりの日が来ます。
 
このイエスの御言葉を実践しているのは、エホバの証人だけですと。
エホバの証人が、エホバ神を世界中でふれ告げていることは確かです。
しかし、福音を全地で宣べ伝えているというその「福音」の内容は、
「今の世の中は終わり、エホバの証人たちは楽園で永遠に生きるが、
エホバの証人以外の人々はハルマゲドンで絶滅される。」というのです。
「不幸の音信」しか伝えないエホバの証人ように見えます。


ヨハネの黙示録」16章16 14 19  17章18  19章19-21
ハルマゲドンとはエホバ神の大いなる審判の日です。
しかし、裁かれて滅びるのは大いなるバビロンであり、
反キリストの王たちとその配下であり、腐敗した偽宗教家と政治家たちです。
ヨハネの黙示録」と、エホバの証人の“人類の絶滅”とは合致していません。
人類にふりかかる災難については、予言されていますが、
まもなく歴史が突然終焉して「エホバの証人グループが、永遠の命を得るという
イメージはありません。


ニュートンの「ヨハネの黙示録」研究から
ニュートンの研ぎ澄まされた「預言理解」の言葉を借りて、エホバの証人を
考察してみましょう。
ニュートンは、聖書を、「ダニエル書」と「ヨハネの黙示録」を手掛かりに、
半世紀もの時間をかけて研究しただけあって、
正鵠を射た「聖書理解」をしているように思えます。

ニュートンの見解
 キリストの終末における再来において起こる事柄に関する多くの預言は、
 長い間失われていた真理の発見と再確立をもたらし、
 正義がそこに住まう王国をうち立てることをも目指している。

 こうして証明され理解された預言は古い諸預言を開示し、
 それら全体は真の宗教を知らしめ、確立するであろう。
 だが、古い諸預言を完全に理解するための時はまだ至っていない。
 その時迄 「既に成就したことを解釈することで満足しなければならない。

 歴史を支配する神の意志と摂理は聖書に既に預言されており、
 千年王国の到来についても同様に未来に実現するだろう

 歴史を支配する神に対して不動の信頼をよせ、
 過剰に想像力でキリスト再臨や千年王国の時について考えることや、
 その切迫性を過度に強調する態度は慎むべきである。

と、見解を示しています。

エホバの証人は
長い間失われていた真理の発見と再確立をもたらしてはいない
その語り口は、従来のキリスト教と全く同じです。
自分たちは神に属し、他者は家畜ゴイムだとの ユダヤ教にも似ています。
正義がそこに住まう王国を建てることを目指している
とも思えません。

おそろしく上意下達の、いびつ極まりない独裁王国で、財貨収奪組織です。
人類が絶滅するという年を何度も設定しなおして、
その切迫性を過度に強調する」
詐欺行為によって成り立っています。
 
「地上で永遠に生きる」とか「決して死なない」と空手形を売りにしていますが、
「決して死なない」とは、アダムとイヴをそそのかした「蛇」のセリフ
「創世記」3章4-5
ではありませんか。 
 

巻物の封印を開くにも見るにもふさわしい者
「ヨハネの黙示録」5章3-4
 巻物の封印を開くにも見るにも、相応しい者が見当たらなかったので、
 激しく泣いた。

とヨハネが記すほどの奥義なのです。

エホバの証人の終末論に同意するか否か。」といった「二者択一」的論法が、
その「答えにして最終的解決」であるはずがありません。

ヨハネが、泣いたほどの「奥義」とは何ですか、エホバの証人さんたち!!
「われわれの云うことを受け入れるか、それとも殲滅か」という二者択一が、
人類への審判ではない筈です。
キリスト教のアメリカ大統領ブッシュも、2001年に、エホバの証人と同じ論法で、
世界に審判を下しました。
「われわれ、正義の側に着くか、それとも爆撃機を差し向けられるか」という、
二者択一的論法でイラクやアフガニスタンを戦場としました。
ものみの塔の論法は、従来のキリスト教の指針と大同小異です。


その奥義が解明されて、「ヨハネの黙示録」14章に描かれているような、
「バビロンとその中枢の腐敗した宗教家と政治家、王たちと配下」に対する
神の裁きと神の栄光が同時にあらわれるはずです。
エホバの証人の「福音」は、「ヨハネの黙示録」とは、おおいにズレており、
「ヨハネの黙示録の言葉を読む者と、これを聞いて、
記されていることを守る者は幸いである」
の預言と合致していません。

「ヨハネの黙示録」22章の禁忌事項
18 この書物の預言の言葉を聞くすべての者に、わたしは証する。
これに付け加える者があれば、神は、この書物に記されている災いを
  その者に加えられる。
19 この預言の書の言葉から、何か取り去る者があれば、
神は、命の木と聖なる都から、その者の受け取る分を取り除かれる。

と預言されています。

「ヨハネの黙示録」1章3 の「記されていることを守る者」とは、
これらの禁忌を守る者という意味です。「命の木」にあずかれる者たちとは、

「ヨハネの黙示録」2章1-6
 あなたが悪者に我慢ができず、使徒と称して実はそうではない者達を調べ、
 その虚偽を見抜くこと、神の御名のために忍耐を保つこと、
 どこから落ちたのかを思い出して、悔い改めて初めの愛に立ち返ること、
 ニコライ派の行いを憎むこと、
上記を満たしている必要があります。
エホバの証人たちは、そうした問いに答えていません。

「聖なる都」にあずかれる者たちとは、
「ヨハネの黙示録」3章7-12
 わたしは、あなたの前に門を開けておいた。閉めることは誰にもできない。
 あなたには少なからず力があり、わたしの言葉を守り、わたしの名を否まず、
 忍耐についてのわたしの言葉を守った。
 それ故、地に住む人々に、全世界に及ぼうとしている試練の時に、
 あなたを守ろう。
 見よ、サタンの集いに属して、自分はユダヤ人であると自称する者たちに、
 わたしはこうする。ユダヤ人ではなく、実は偽りを言う彼らを、
 あなたの足元に来てひれ伏すようにして、わたしがあなたを愛していることを
 彼らに知らせよう。

上の預言についても、ものみの塔からは、合致する説明がなされていません。
「ヨハネの黙示録」の部分部分を切り取って利用をして、
自分たちを神の代理人として、組織の力で「新しいエルサレム」を作ろうとは、
ものみの塔組織は、英米キリスト教とユダヤ教と少しも違いません。
「ヨハネの黙示録」の上記の禁忌をいくつも破っており、スルーしており、また、
余計なことを付け加え続けて、世界を闘争と戦争の場にしている者たちと、
歩を一にしています。
全て、神の預言の成就を妨害する布教者たちを強く戒めておられる預言があり、
それが、おおいなる災いの元となっているのだということを、
「ヨハネの黙示録」は、教え続けているのです。



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