日本のアイデンティティと中国 8日本の新しい元号「令和」新しい元号「
令和」のご披露には、横浜・八景島シーパラダイスの、
オタリア(アシカの一種)レオ君も大活躍していました。堂々たる揮毫っぷり!
無事、大役を勤めあげていましたね。
「令和」の典拠 「万葉集」「
令和」は萬葉集から取られたものだと、発表されました。
「万葉集には幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められており、
我が国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書です。」(安倍晋三首相談話)
「万葉集 巻五、梅花の歌32首の序文から引用しました。
『初春の
令月にして、気淑よく
風和ぎ、梅は鏡前の粉を披ひらき、
蘭は珮後はいごの香を薫す』との内容で、梅の開花ともに訪れた春への
喜びを歌った部分です。」(菅義偉官房長官)
2019年4月29日 THE SANKEI NEWS
〝名付け親〟万葉集研究 中西進さんに聞く
「令和」うるわしき精神から
元号の考案者とみられている万葉集研究の第一人者、中西進さん(89)が
産経新聞のインタビューに応じ「令和」に込められた平和への祈りについて
語られたとの記事が出ていました。
国書を典拠とする元号は初めて。また「令」の文字が元号に使われるのも
初めてで、その本義は「形が整っていてうるわしい」という意味だという。
中西さんは、
「うるわしき和の精神」を世界に広めていくことが次代の
日本人の務めだと語られ・・・。
「令和」の言葉が採られたのは、万葉集に収められた「梅花の歌三十二首」の
序文から。
大宰府の帥そち (長官)を務めていた大伴旅人おおとものたびとが自宅の梅園に
友人を集めて歌会を開いた際に、周囲の自然の美をめでた文章です。
文章の概略を言いますと「新春の好よき月に、空気は美しく風はやわらいでいる。
梅は白く咲き、蘭が香る。明け方の峰に雲が行き来し、松は雲の薄絹をまとって
蓋きぬがさをさしかけたようだ」、なんともうるわしい風景ではありませんか。
これまで元号は漢籍から採られていましたが、日本の元号なのですから、そろそろ
国書を典拠にしてもいいのではないでしょうか。
「平成」は平等や平和を訴える非常にベーシックなスローガンでした。
次には、すばらしい「和」の精神を世界に広めていくという目標を掲げることは、
新たな時代にふさわしいものだと思います。・・・と。
以上 2019年4月29日 THE SANKEI NEWS
〝名付け親〟万葉集研究・中西進さんに聞く「令和」うるわしき精神という記事中の、中西進氏の言葉から抜粋しました。
西暦は時間経過を示した数字にすぎないが、元号には込められたスローガンや
目標があるとのことです。
5月4日には、
中西進氏は富山市内の中西進氏が館長を務める「高志の国文学館」で講演し、
「元号は国の理想を掲げるもので、国民の倫理コードである」と、
語られたそうです。
2019年4月14日THE SANKEI NEWS
中西進氏、“新元号・令和の考案者”を否定 「つくるのは神や天」の記事中で、新元号「令和」の考案者との見方が出ている中西進氏が14日、
館長を務める富山市の「高志の国文学館」で新元号に関する企画展の解説会
を開き、
「(令和の考案者は)私ではないのですよ」と述べ、
「(元号を)つくるのは神や天」とも語られた。とあります。
今日まで、わたくしたちは、元号に関して、このような「神意である」とか、
「元号は国の理想を掲げるもので、国民の倫理コードである」とか、
「うるわしき和の精神を世界に広めていくことが次代の日本人の務めである」と
説明を受けたことがあるでしょうか。
そして、空前の「万葉集」ブームが起きているとか。
今の日本、「うるわしき和の精神を世界に広めていく」ことの出来るような、
お手本となりうるような日本と日本民族ではあるといえるでしょうか。
日本国と日本国民の存在さえ危ぶまれる状況であるということを、
政治家の皆さまは自覚しているのでしょうか。
「令和」と言う元号になったのは「神意である」と、中西進氏が公言されたのです
が、これが「神意である」なら、それには、まず、「令和」という言葉や、
「令和」が抽出された「万葉集」とは何かを研究する必要があります。
「万葉集」は二十巻4500種もの歌などから構成されています。
中西進氏は、70年近い「万葉集」の研究を重ねておられ、この研究の権威者で、
文化功労者にして文化勲章受章もされています。
しかし、「万葉集」という巨像の鼻や胴や足などの表面部分を撫でまわして、
それをただ書き連ねておられるばかりで、何の本質も極められていないことは
あきらかです。
なぜなら「万葉集」は、日本国の歴史とアイデンティティを繙かせるための辞書
となるように編纂されており、それは、結局、歴史や聖書の「ヨハネの黙示録」
などを解かせるための手引書ともなっているからです。
「万葉集」には「紐や糸を解くとか結ぶとか」いう言葉が100以上出てきます。
「玉に関する言葉も100以上あり」、「寝るという言葉も異常なほど出てきます」。
「言霊がさきはふ国」「我が国は常世になる」などの謎めいた言葉の多い書物
です。
「寝る」とは、「御神宝」や「神官」そして「国」が寝ていることであり、
「紐や糸」は、「歴史や神意」を繙くことにダイレクトに繋がっているという肝心
要のことをスルーして、惰眠をむさぼってきたのが中西進氏らの学者たちです。
これについては のちほど、・・・
中国の張衡(78年~139年)の有名な『帰田賦』の『仲春
令月 時
和気晴』に、
「万葉集」巻五、梅花の歌32首の序文の冒頭はリンクしているという意見が
すぐさまネット上に登場しました。