10 四国はスフィンクスのモデル?四国とスフィンクス四国はケルビムにしてスフィンクス
四国がケルビムであり、その姿がスフィンクスの形状であることを、高根正教氏は、「四国剣山千古の謎」(1952年)の小冊子で発表しました。その後、ご子息の高根三教氏が、「ソロモンの秘宝」(大陸書房1979年)に、この説をリライトして出版しています。
四国地図をみますと、なるほど、四国はギザのスフィンクスに似ています。
そして、スフィンクスは東方を見つめて、悠久の謎を問いかけています。
四国はキューピット二名(フタナ)とは二匹の魚伊予之二名島について、木村鷹太郎氏は、次のギリシャ神話が下敷きになっているといいます。
イヨ姫なる美人あり。ゼウスこれを愛し給いしも、ヘーラ女神の嫉妬を憂いて、
イヨ姫を牝牛に変えて、一時へーラの嫉妬を避けんとなし給えり。
しかし、ヘーラ女神、その策略を知りて、
百眼のアルfゴスに、その牝牛を殺させんと為し給えり。
ゼウスはその牝牛を救わんとてヘルメス神を遣わしてアルゴスを殺させ、
その牝牛を開放させ給えり。
また、アルゴスの百眼を雉の羽翼に取り付けて記念の紋となし給えり。
イヨ姫、ヘーラ女神からの執拗な憎しみと苦しみを免れんとして、
イオニア海をさまよい、エジプトに着せり。
ここに、ゼウス神、その牝牛を人間の姿にかえし、
イヨ姫は国王の妃となりて幸福に世を送れり。
その後裔にペルセウスおよびヘラクレスの英雄あり。
木村鷹太郎氏は、また、次のように説いています。
イヨ姫の後裔のペルセウス及びヘラクレスの話は須佐之男命の話であり、
須佐之男命の記事の「安芸」は埃及Aegyptusの語幹Aegis 安芸である。
「古事記」「日本書紀」の「埃ノ宮」「可愛ノ宮」はエジプトのことにして、
美と愛の女神アフロディテーは、別名、可愛姫(えひめ)である。
また、イヨ姫のさまよったイオニア Ionia は、ギリシャ語で双魚、即ち、
二匹の魚の意である。
「古事記」の「イヨのフタナ」島とは、「二匹の魚」の意のイオニヤ Ioniaを意味して、また、「伊予の二名」とは、アフロディテーとキューピットの二名をも意味しているというのです。
アフロディテは、夫ヘファイストスを裏切り、軍神アーレスと浮気をした為に
暗雲が立ち始め、さらに、テュポンの暴虐によって暗黒の世となりました。
アフロディテーとキューピッドの二人は、これを避けるために、
連れ立って、魚と化して、東方へ逃げのび、
のちに、この二名を魚座の星座として空に掲示した。
このようにギリシャ神話は伝えています。
「古事記」の「身は一つにして四面」の四国を「伊予の二名島と言い、伊予を愛媛という」の記事から、
四国がケルビムであり、ケルビムとは、キューピットであるということが導かれると私には思われます。
すると、その母の伊邪那美命はアフロディテー、即ち、ビーナスです!!
伊邪那美命はアフロディテー、四国はキューピットです有翼の円盤 雉の羽に付けられた記念の紋章 イヨ姫にまつわる神話中の「アルゴスの百眼は、記念の紋として雉の羽翼に取り付けられた」という話は、「有翼の円盤」の由来を伝えるものであると考えられます。
また、二枚の翼は、二匹の魚の形状をとることもあり得ます。
「翼と目」と「イヨ(イオ=ウオ)」と「エジプト」との間の緊密な関係を物語っています。
さて、イヨ姫の父はエノク、母はメリアです。エノクは旧約聖書では重要な人物です。
日本で、「イノコ」、「おいのこ様」と、民間行事で唱われていたのが、このエノクのことだと思われます。
私の子供のころには、「おいのこ様」の行事はまだ盛んで、その歌の内容は「大黒様」を連想させるものでした。
エノクのことを「イナハス」と表記している本もありますが、イナハは、大黒様とウサギの神話の舞台です。
木村鷹太郎氏云わく、
エジプト神話にイナハスInachusあり、ナイル河関係の神話を成す。
従って、エジプト族をイナハ(ス)族という。
これ、稲羽に当たれるものにして、その位置はナイル三角州の中央部にあたる。
ピラミッドのベンベン石の翼と目ダハシュールのアメンエムハト三世(紀元前1849~1801年頃)のピラミッドの冠石であったといわれている石に刻まれている「有翼の円盤」と「目、まなこ」と「壷」を見てください。

ベンベン石のベンベンあるいはベンとはフェニキアのことです。フェニキアはフェニックス、つまり、鳳凰をシンボルとしています。
このピラミッド冠石、即ち、ベンベン石に刻まれている翼に日本列島は似ています。
飛ぶ鳥の「飛鳥」はここからとられているのではないでしょうか。
わが国では、神輿などに、この鳳凰が必ずついています。神輿が聖書の「出エジプト記」の「契約の箱」と似ていることがよく指摘されていますが、聖書に書かれた契約の箱のサイズの単位はキューピットなのです。そして、キューピットが神の聖所を守るケルビムであることを思いますとき、この契約の箱は、イオニア(双魚)の末裔によって運び出されたものと考えられるのです。
「古事記」「日本書紀」での稲氷命、ホメロスやヘシオドスでのアイネィアスは、ビーナスの子であるという設定になっていて、トロイアの神宝を持ち出して、イタリア建国を成し遂げたといわれています。
木村鷹太郎氏によれば、その後裔の神武天皇が東漸して、終いにはその宝器は羅馬船(かがみのふね)で日本に運ばれたと唱えています。
広げた翼は国いっぱいに有翼の円盤は日本列島の表象?このピラミッドの冠石に刻まれた翼を見ますと、次の預言が想起されます。
「イザヤ書」7章
インマニュエル その広げた翼は あなたの国いっぱいに広がる
「詩篇」17章と91章
わたしを
ひとみのように守り
御翼の蔭に匿ってください
わたしを襲うものから わたしを包囲する貪欲な敵から
「申命記」32章 モーセの歌
主は荒れ野でヤコブを見出し
獣の吼える不毛の地でこれを見出し これを囲い いたわり
御自分の
ひとみのように守られた
鷲が巣をゆさぶり雛の上を飛び翔り 羽を広げて捕らえ
翼に乗せて運ぶように
ただエホバ神のみがその民を導かれた
「イザヤ書」7章の「インマニュエル」とは、「神ながらの道」のこと。即ち、日本の古神道のことです。また、「その広げた翼はあなたの国いっぱいに広がる」というフレーズは「日本列島」を云っていると考えられます。
聖書には、このほかにも「有翼の円盤」の「翼と眼」の預言があります。
「ヨハネの黙示録」4章
四つの生き物にはそれぞれ六つの翼があり、
その内側にも外側にも一面に目があった。
「ヨハネの黙示録」5章
その七つの目とは全地に遣わされた神の七つの御霊である。
「ゼカリヤ書」3章
見よ。わたしがヨシュアの前に置いた石、
その一つの石の上に七つの目があり、
見よ、わたしはそれに彫り物を刻む。万軍の主のお告げ。
わたしは、その国の不義を一日のうちに取り除く。
この「ゼカリヤ書」の「七つの目」、ヨハネの黙示録5章の「七つの目」、こうした「七つ」には「神」や「聖」や「完全」の意味があたえられています。
表象としての「瞳」は「御霊」を指すものと思われます。
「瞳」即ち「目」は「まなこ」ですが、「万葉集」などではこれに「愛子」の字をあてています。
前のブログで解説したキャピタルマークの同心円は、この「まなこ」でした。
三輪神社には、和霊(にぎたま)が祀られたと「古事記」が記しています。
伊勢神宮では、神鏡のことを御霊といいます。
「ゼカリヤ書」3章の「その国の不義を取り除く」ことが可能なような石とは、国際的見地から見て「マナの壷」すなわち「まなこ=目」であろうと考えられます。壷は瓶とも表現できますから、ファイストス円盤は最有力の「ひたか」にして「御霊」であると申せましょう。
「出エジプト記」には、契約の箱のふたには、向かい合った一対のケルビムが互いに翼を広げて、「贖いのふた」を蓋うようにしなければならないと書かれています。
契約の箱は「証しの箱」、或いは、「しるしの箱」といわれていました。
トゥト・アンク・アメンの棺も翼で覆われていますが、世界が、栄光のシンボルとした「有翼の円盤」の翼とは、日本列島であったと私は思っています。
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ことを言っているのだと思います。出雲国風土記にそれらしい記述があります。
>ベンベン石の写真・・・
私が載せた写真のベンベン石は、ダハシュールのアメンエムハト3世(中王国時代)のピラミッドのキャップストーンです。カイロ・エジプト博物館が所蔵しています。
>ベンベン石の太陽(=神社に祭られている鏡)、湖、製鉄、製銅技術という観点で日本の古代史はかなり解明できるのではないかと考えております。
わたくしも同感です。
イシスのことを古代ギリシャ人はイセと発音していたそうです。
「イシスとホルス」は、わが国では、「玉依姫とウガヤフキアエス(アトラス)」として記録されています。
>「でんでら竜」・・・
わたくしは存じませんでしたが、多分、おっしゃるとおりだと思います。ぜひ、研究してください。