94 ツタンカーメンの謎 2ツタンカーメンは倭人このことを検証するまえに、ツタンカーメンがアキレウスであり、さらに、トロイア王子のパリスであるという私の大胆な仮説について説明したいと思います。
ホメロスの大叙事詩「イーリアス」の主人公がアキレウスであるというのは非常に不思議なことです。
トロイア戦争の原因がアキレウスの母ティティスの結婚にあることも謎です。
トロイア滅亡の戦記である「イーリアス」は、本来ならば、トロイア滅亡の原因となったトロイア王子ヘクトールかパリスが主人公のはずです。しかし、アキレウスとパリスが同一人物であれば、ホメロスの「イーリアス」の主人公がアキレウスであるという構成の謎が一気に解決します。
パリスのトロイア王子としての本名がアレキサンドロスであるというのもアキレウスのアナグラムを取り入れたことを思わせる材料です。
アキレウスとパリスの死亡はほとんど同時であり、アキレウスはパリスに殺されるという形での終焉となっています。
トロイア王子パリスには、イーデー山に捨てられ、羊飼いに育てられるという生い立ちがありました。
アキレウスも父母のもとでではなく、ケイロンという「半人半馬」に養育されたという生い立ちがありました。しかし、この「半人半馬」とは「半人半牛」のクレタ島の別称であると考えられます。
イーデー山は現在のトルコにありますが、イーデー山はクレタ島にもあり、そこは、ゼウスが養育されたという伝説の地でもあります。神々の王ゼウスは、宇宙と天候を支配する全農の神ですが「雷」性を帯びることがあることでも知られています。
ツタンカーメンがアキレウスにしてトロイア王子パリス、又の名アレキサンドロス(アレキサンダー)であると、わたくしは解しているのですが、アレキサンダーとは、このゼウスの雷電の属性を表す言葉であると
思います。
後の有名なアレキサンダー大王もこの一族であり、そのゆえにゆかりのあるエジプトにわざわざ「アレキサンドリアという大都市を建設したものと考えられます。
アジアでは、アレキサンダー大王は「角がある人」と伝えられていますが、モーセもまた同じです。
角が角(かど)でもあるという日本語でなくてはこの謎は解けません。角産(カドムス)即ちピラミッド建造者としての誇りを表したもので、コンパスと定規をシンボルにしていたアトラスの表象なのです。
角を付けたアッシリア王像やコンパスと定規そしてピラミッドをシンボルとして使用しているフリーメイソンなどは、真似をしているだけです。
モーセの神宝を運び出したはアジスキタカヒコネの命です。すなわち、モーセもゼウス一族なのです。
「古事記」「日本書紀」のアメワカヒコがエジプト王ツタンカーメンで、かつトロイア王子パリス(アレキサンドロス)ですが、その妻の下照姫の兄アジスキタカヒコネが、一族の神宝を持っていることを、「古事記」の下照姫が謎詩であかしています。
ツタンカーメンとオイディプス悲劇ツタンカーメンの別名にはエテオクレースEteocles(真のクレタ人)というのもあるのです。
ホメロスは「オデュッセイア」において、「クレタ島には、アカイア人あり、大いなる心のエティオクレース人あり・・・」とオデュッセウスに語らせています。
エテオクレースは、ギリシア悲劇に登場する人物で、テーバイ王オイディプスと、その母であり妻となったイオカステーの息子です。
すると、オィディプス王とイオカステーは、アクエンアテン王とテイィであり、それはペーレウスとティティスということになります。

ペーレウスとティティス 460 BC ルーブル美術館蔵 ウィキペディアより
これが、トロイ戦争の発端となった「アキレウスの父ペーレウスと母ティティス」です。
この図柄は息子が母を犯しているシーンに見えてしまいます。
ルーブル美術館がペーレウスとティティスのこうした図柄のギリシャの壺や皿をいくつか所有していますが、ウィキペディアでの説明には、「ペーレウスにレイプされているティティス」となっています。
「オィディプス王」の劇では、神託によって「他国へ捨てられた息子」であるとなっています。
実際アクエンアテン王の振る舞いとそれに続くツタンカーメン王の近親結婚によって、エジプト(実はトロイアも)が大混乱になり、その後の地中海の諸国の衰退をきたしていますので、史実とわたくしの仮説はうまくかみ合っています。
オイディプス(テーバイ王)から父オイディプス(テーバイ王)が自分の出生の秘密と神託の真実を知って、アンティゴネー、イースメネーを伴い国を出ます。
その秘密とは、テーバイの先王ラーイオスに「男の子が生まれたら、その子に王は殺され、王妃(母) を妻にして子をなす」という神託のことでした。そこで、王はわが息子の殺害を依頼したのですが、その子は殺されずにコリントス王の息子として育てられます。こうして、その素性を知らないまま成長し、行き違いから預言の通りにラーイオスを殺して王妃(母)イオカステーとの間にエテオクレースのほかに、兄ポリュネイケース、 姉アンチゴネー、姉イースメネーが生まれたのです。、、
この恐ろしい真実を知って、オイディプスが出て行ったあと、エテオクレースは兄のポリュネイケースと一年おきに国を治めることになりますが、その兄を国外追放して国を独占します。
そして、国を逃れてアルゴス王アドラーストスの娘と結婚したポリュネイケースとエテオクレースは、戦闘で相討ちとなり死亡したといわれています。
この、テーバイとは、あたかもギリシャのテーバイであるように工作してありますが、実はエジプトのテーベ王朝のことであり、オイディプスとはエジプト王という意味だったのです。
ギリシャ非劇と解釈されていたこの近親相姦の悲劇は、じつは、エジプトの王朝にしてトロイア王朝の悲劇を脚色したものだったということになります。
この仮説が正しいかどうか、2012年8月11日の土曜プレミアム「独占解明!誰がツタンカーメンを殺したのか?~謎の少年王・悲劇の生涯」と照合してみるとよくわかります。
この番組で、ツタンカーメンについての謎を追及する元エジプト考古庁長官のザヒ・ハワス博士の研究結果によれば、ツタンカーメンの祖父は、アメンホテプ3世。祖母はティイ。
その二人の間に生まれたのがツタンカーメンの父親であるアクエンアテン王です。
最近のDNA鑑定の結果、ツタンカーメンの母親は王妃ネフェルティティでなく、父親アクエンアテンの妹もしくは姉のどちらかだと判明したそうです。
つまり、ツタンカーメンは、兄弟と姉妹の間の子供だそうです!!
しかし、戯曲では、父アクエンアテンの母ティイが母であるということになり、すると、このティィがティティスとなります。どちらにしても近親相姦の悲劇には違いがありませんから、生まれてすぐにケイロンに預けられるのも無理ありません。
ツタンカーメンもまた2歳年上の姉アンケセナーメンと結婚します。
アンケセナーメンは、父親アクエンアテンと美貌の王妃ネフェルティティとの間の子供ですから、ツタンカーメンとアンケセナーメンは父親を同じくする異母姉弟間で夫婦になったということになります。
しかも、アンケセナーメンは、その前に、父のアクエンアテン王と結婚して自から王妃となっていたのですが、その二年後にアクエンアテン王が死亡した・・・という前歴があります。
なぜ、こんな、親子兄弟姉妹間の結婚が続いたのかといえば、それは、エジプトが実はトロイアであり、ヒッタイトであり、ギリシャであり・・・という多重国家だったことにありそうです。つまり、エジプトもトロイアもクレタ島もヒッタイトも「アトランティス」だったのであり、このことは、ごく少数の王や神官しか知り得ない秘密だったことが混乱の大きな要因であったと考えられます。
そして、王子たちを、「神託により捨てる」と称して、あちらこちらの国々に送り込んだことが、混迷に拍車をかけたと考えられます。
エジプトにおいて、モーセが赤ん坊の時に「葦船に乗せて捨てられた」というのは、聖書に記されている有名な記事です。そうしてエジプトでは、かの「出エジプト」がなされました。
トロイア戦争は「出トロイア」とも言えます。両者は、同じ事件なのです。
日本では、「古事記」の神代巻に、「伊邪那岐命と伊邪那美命との間に生まれた子ヒルコを葦船に入れて流し去てき」と記されています。
ヒルコとは、エジプトの「太陽の都」ヒルコン、即ち、ヘリオポリスのことであると木村鷹太郎氏は説いています。
日本では、この「ヒルコ」は、水蛭子、蛭子神であり、恵比須、即ち「エビス」とも言われて、「大黒様と恵比寿様」一対の福の神として知られています。これは、「大国主と少彦名」のことでもあるのです。
また、「出エジプト」が「出トロイア」であり、のちに「出ヒッタイト」ともなったという経緯を「証拠づける文書」、それこそが「ファイストス円盤」なのです。
すると、それは同時に「アルゴー船」の消息についてもわが日本がカギを握っていたということを「ファイストス円盤」が明かしていることになります。
そして、ツタンカーメンが倭人であることが明らかになった今、エジプトの黄金文化とアルゴー船の金の羊毛伝説とが結びつく可能性が大きくなってきたのです。
それが、「ファイストス円盤」が偽物であるなどというとんでもない偽情報を天下のタイムズ・オンラインともあろうものが世界に発信しなければならない第一の要因なのです。
そして、「ファイストス円盤」中に秘められているアルゴー船星座、牡牛座星座、スバル=プレアデス遷座、ピラミッド図・・などを、英語でのグ・グ・検索から殆ど辿れないように隠してある理由の一つです。
しかし、日本人以外では決してこの秘密を解明し得ないことがあきらかですので、わたくしのブログは抹殺されないで辛うじて生き延びさせられているのです。
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