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与那国島沖の海底遺跡が世界史のどこに組み込まれ得るかという問題は未解決の分野です。 せっかくですから、この巨大なテーマを、自由な発想と柔軟な心で考察する(ブログ上の)素人学会ができれば・・・と夢みています。

日本は神国 9

109 神国のあかしと聖書 3

アダムとイヴ(伊邪那美)は
    「外八州=世界と内八州=日本」


「外八州内八州史観」

日本史は世界史
木村鷹太郎氏が提唱した「新史学」の史観のひとつに「外八州史観」があります。それは、
 現在の島国日本の歴史や地名などは、
 太古の世界大の歴史や日本地理を縮密して、
 内八州である現島国に移写したものにすぎない。
 日本の本地は泰西日本であり、極東日本はその垂迹であり、
 「前大日本」のコンデンスしたもので、
 これらのコピーであるというものです。

「古事記」「日本書紀」は、現日本国における歴史を告げるよりも、日本民族の大歴史、即ち、世界の古代史を記すことに重点をおいているので、したがって、世界の地名や歴史と日本のそれを精細に照合すれば、世界史の真実が浮かび上がるという理論を木村鷹太郎氏は提唱しました。
 
 古典地理を研究し、世界の地図を読むならば、
 地図上の国土山川都市等の名称は、各々意味を含有し、
 大部分わが古典中なる神話および歴史を含有して保存しており、
 それら地名の言語中に無量の意味を畳み込んで、
 系統的にわが祖先の歴史や神話を読み得るようにされている。

例をあげれば、
 アフリカのキリマンジャロに対応して九州の霧島。
 スエズに対して陶津(摂津)。
 地中海のイオニヤに対して伊予の海。
 ユーラシア大陸のインドに対応して本州の尾張、インド=炎土=エンド=おわり。
 これに対して「熱田神宮」の名がこれを後押ししている・・・といった具合です。

「日本太古史」下刊 木村鷹太郎 博文館 明治45年(1912年)発行より
 わが民族の大歴史は伏して大地を見れば地球に記載してあり、
 仰いで星々と星座図を観察するならば、
 日本神話および歴史は上天に掲示してある。

 古来世界に国をなせしものの歴史は少なからずといえども、
 それを日月星辰に掲示し、
 山川江嶽国土市邑に記載せる大歴史を有せる民族は、
 日本民族を外にしてはたして何れにかある。
 ひとり、日本民族これを有せるのみ。
 これ余の研究の吾人に教ふるところ。

 「日本太古史」を形容すると、「聖書」の預言の記すところの
 もろもろの天は、神国日本の栄光を顕し、蒼穹は日本民族の歴史を掲ぐ。
 この日言葉をかの日に伝え、この夜知識をかの夜に伝える。
 語らず言わず、その声聞こえずとも、
 その声は全地にあまねく、その言葉は地の極みにまでおよぶ。

大著「日本太古史」下巻 博文館 明治45年(1912年)発行の「序文」より

木村鷹太郎氏のような、高貴な史学界哲学界の「隅の頭石」を、用なきものとして葬りさった帝国大学の史学界のオーソリティーの面々は、日本の歴史学を百年間というもの不毛の泥沼に引きずりこんでしまったのでした。
このことが、ひいては無知で怠惰で卑怯な学者たちに牽引されるという、「悪貨は良貨を駆逐する」的風潮が蔓延し、政治家や軍人などの「古事記」「日本書記」の誤用乱用による大言壮語を誘発し、黙示録戦争の大惨事の犠牲を生み出し、神国のレッテルをGHQによってひき剥がされるという悲劇的歴史を引き起こすもととなりました。
我が国のアイデンティティーを知る好機を葬り去り、我が国の「祭祀」や「神事」が聖書由来であることを黙殺し、天皇を「祭司」ではなく「現人神」として崇めさせるという「悪事」が日本の大災厄を引き起こしたことに対する認識が今もって皆無なのですから、国民は、最悪の教育環境に置かれているということです。



世界地図とアトラス
世界図

アトラスとは 今日では地図帳
聖書はこの地図帳をフルに活用して読むべき書です。
「聖書」も「古事記」も、「遂に」、奥義が明らかになるとき、即ち、at last のために備えられた預言の書である」と考えられます。アットラストもアトラスのアナグラムです。
モーセのような預言者たちは、こうした地理上の奇跡的特徴や、終末時の「遂に=at last 」のことを知っていたので、神の特性を「創造神」と強調したのだと考えられます。
モーセも日本人も「トロイア人」であり、トロアスのアナグラムのアトラス人種であろうと思っています。

聖書「創世記」のアダムとイブの創造にまつわる描写や、「古事記」の伊邪那美命の国生みの図などを見ますと、「聖書」や「古事記・日本書紀」「ギリシャ神話」などは、私たちの古代に対する認識をはるかに超える巨大なスケールであったことがわかります。

「イヴがアダムのあばら骨から作られた」という描写を吟味しますと、預言者たちは日本列島が大陸と陸続きであったことを知っていたことが伺われます。
ナウマン像の骨が日本列島のあちらこちらで発見されています。
解体され、鋭利な刃物の痕が残っているナウマン象の骨が発掘されているといいます。
こうしたことを、本気で検証しなければ、古代人がどんなメッセージを伝えようとしているのか、永久に不明のままに終わってしまうことでしょう。

「創世記」に書かれている「アダム」「イヴ」「アブラハム」「ヤコブ」の名は、国や地域などの名前であり、それらは、みな、天からの視座で考察すべきであることを要請するために使われている言葉です。
まことに、アトラス的なスケールであると申せましょう。というのも、アトラスのアナグラムがアストロなのです。
アトラス族は、その名が地図帳の意味を持つようになることも予想していたに違いありません。なにしろ、預言者を生み出す種族でもあったわけですから。

聖書にとって、アブラハムは神の民の祖先として最重要な名前なのですが、もとはアブラムという名前でした(「創世記」12章)。
これも、大陸の「脂身=Aburami」から、「アバラホネ=Abarahone」への歴史の転換を物語る命名であった可能性があります。また、英語の「bone」は、わが国の言葉「アバラボネのボネ」が語源であることもわかるのです。

アダムとイヴ
アダムとイヴの真相 世界のあばら骨から成る日本

「聖書」や「古事記」は、最初から「天からの視野」で問題を投げかけた謎々の書であったのですから、今後は、これらの書物を読む心構えとして、まず、視野を広大にすることから始めなければなりません。

この項目は、わたくしの下記のブログから再掲載したものです。

8  世界図TOマップの謎
9  エデンの園と伊邪那美命の国生み神話
10 四国はスフィンクスのモデル?
11 アダムとイヴと「古事記」神話

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