110 神国のあかしと聖書 4エデンの園は日本だった1「古事記」の「身一つにして面四つあり」はケルビム聖書の「創世記」と「古事記」の中に、神の国=元
エデンの園が日本であることを解明する鍵が秘められていたことを前項で証明しました。
「古事記」神代巻の「身一つにして面四つあり」という言葉も聖書の「一身四面のケルビム」を想起させる言葉です。
「伊邪那美命の国土産み」の記事は
「四国という子を持つ母」、或は、
「子を生む女」の形状を示唆する 記述なのです。
「古事記」神代巻 伊邪那美命の国土産み
伊邪那美命「阿那邇夜志(アナニヤシ) 愛袁登古袁(エヲトコヲ)・・・」、
かく言い意えて御合して生みし子は、淡路之穂之狭別島、
次に伊予之二名島を産みき。
この島は身一つにして面四つあり。
聖書の「創世記」のケルビムについても、「聖書」と「古事記」の緊密な連携が見られるのです。
エデンの園の「不死」の象徴である「いのちの木」の守護をするのが「ケルビム」です。
そのケルビムについては、「創世記」2章、3章、「エゼキエル書」10章、そして、「
ヨハネの黙示録」4章と22章に詳しくでています。それらの記事を見ますと、「一身四面」のスフィンクスを連想します。
「創世記」3章
神は、いのちの木への道を守るために、
エデンの園の東にケルビムと炎をあげて回る剣とを置かれた。
「エゼキエル書」10章
そのおのおのには四つの顔(面)があり
第一の顔は、ケルブの顔
第二の顔は、人間の顔
第三の顔は、獅子の顔
第四の顔は、鷲の顔
「
ヨハネの黙示録」 4章
第一の生きものは、獅子のよう
第二の生きものは、若い雄牛のよう
第三の生きものは、人間のような顔をもち
第四の生きものは、空を飛ぶ鷲のよう
聖書のこれらの記事と「古事記」神代巻の「身は一つにして、面四つあり」を照合して、これが聖書のケルブあるいはケルビムと関連があることを、わたくしよりもずっと以前に、高根正教氏が発見していました。
高根氏は、1952年、「四国剣山千古の謎」という小冊子で、これを発表しています。
そして、四国ケルビムは、エジプトのスフィンクスの原型ではないのかという見解が示されてします。
「ムー」2007年12月号 (学習研究社)の記事から図を拝借しています。
飛鳥昭雄氏+三神たける氏の「四国剣山 ソロモンの秘宝伝説」中に、
久保田晃司氏デザインの「四国ケルビム図」(高根正教氏の原図もこれとほぼ同じ)がありました。
伊予 愛媛 人
讃岐 香川 牛
土佐 高知 鷲の翼
阿波 徳島 獅子
四国は一身四面
四国ケルビム図
「ムー」2007年12月号より
学習研究社あるいは久保田晃司氏から抗議されるようでしたら、図を取り替えます。
四国が四つの生き物からなるケルビムであることがわかりますと、母親の日本列島も四つの生き物で成りたっていることに気付きます。これは、わたくしが見いだしたものです。
北海道 牛の顔をもつ
本州 鷲の翼から成る
九州 獅子
四国 人の子
聖書では、ケルビムとは、神の臨在を示すもので、ケルビムの存在は、そこが聖なる神の神域であり、
エデンの園であることを示すものです。すると、「古事記」は、イヴ=伊邪那美の日本こそが
エデンの園であることを示唆しているのです。
しかも、それを証明するのが次の世界図です。
極東の日本の位置にエデンの園が14世紀の世界図のエデンの園
大英博物館所蔵の14世紀の世界地図「週刊朝日百科 世界の歴史」朝日新聞社1988年 安部謹也氏より(抜粋)
中世の人々は楽園を幻想夢想の地とは考えていなかった。
エデンの園は、距離は遠いけれども、
行きつくことが可能であると伝えられていた。
このことは、中世の地図によってよく知られている。・・・
中世の地図はエルサレムを中心にして東が上に描かれているが、
エデンの園はインドより東の地として描かれている。
「ニュールンベルク年代記(1493年)」に見られる世界図では、
楽園の位置はもはや示されていない。
西洋キリスト教の信徒は、「死後の楽園」を信じているとばかり思っていましたが、実は地上にも神の国があると信じていたのですね。
古地図で、東の果てにエデンの園が書き込まれているまさにその位置に、「神国」と言い伝えられていた山紫水明の日本が存在したにもかかわらず、聖書のエデンの園と神国との関係を本気で考える神父や牧師、神学者、そして、歴史家がいないのは不思議というほかはありません。
それは人類史の大きな謎です。
上に掲示したのは、14世紀の地図ですが、9世紀ごろの
TOマップ(下図)にも、東の端にエデンの園が描かれています。
TOマップのエデンの園
「ニュールンベルク年代記(1493年)に見られる世界図では、楽園の位置はもはや示されていない。」という現象の背景には、「羅針盤と火薬」の登場、そして、「新大陸アメリカ」の存在が大きく影響したのではないでしょうか。
そのころから、アメリカを神が与えたもうた「新大陸」」「新天新地」すなわち「楽園」と称えた文言が多く見られるようになります。そして、アメリカは世界を支配する権利が神から授与されていると考える者たちが多いのです。
いわゆる、ブッシュ父子の口癖「新世界秩序」・・・・もそれです。
そして、エデンの園に関する意識は消し飛び、山上の垂訓は置き去りにされました。
日本においても、第二次世界大戦後のGHQによる「教育および神道改革」の影響で、「古事記」「日本書紀」は有害無益な書として放逐されてしまいました。
そして、日本が「神国」であるという伝承も歪曲され、次いで、忘れられてしまいました。
しかし、「聖書」や「古事記」。そして、古代の世界図に、日本が確かにエデンの園であるという証拠が秘められていたのです。
「古事記」神代巻の「国土産み」という記事の中に、聖書解読の鍵が隠されていたということが、これで証明できたのです。
スポンサーサイト
貴重な考察を公開して下さってありがとうございます!
とても興味深く拝読させて頂きました。
三十年の年月をかけてじっくり考察と検証をされているんですね。ありがとうございます。
またの更新を楽しみにさせて頂きます。
天地創造のアダムとイヴ、伊邪那美命の国生みの謎、エデンの園の秘密は、一番最初に解いた謎で、日本人がみな喜んでくださると期待していましたが、賛同して下さる方は殆んどいません。
でも、こうして、喜んでくださる方がいることを知って、励みになります。
わたくしのブログの最重要な記事は今から書くことですので、読んでくださると嬉しいです。