与那国島沖の海底遺跡が世界史のどこに組み込まれ得るかという問題は未解決の分野です。 せっかくですから、この巨大なテーマを、自由な発想と柔軟な心で考察する(ブログ上の)素人学会ができれば・・・と夢みています。

32 神宝の謎

32 神宝の謎


天照大御神の御神宝

「玉の緒もゆらに」の意味
今度は天照大御神から御神宝を考察してみます。
「心御柱」と「ひらか」が伊勢神宮の御神宝の納められている宮の御正殿に埋められていることをさきに書きましたが、「古事記」の天照大御神の「御頸玉の玉の緒」の記事から辿ってみます。
木村鷹太郎氏は、天照大御神の御頸球の玉の緒とは、「神璽」のことであり、「御頸珠の玉の緒母由良邇」と形容されているものは、「アテナ女神の肩衣の玉装であると、次のように説いているのです。

  国典の研究および解釈上、重要にして、しかも、
  日本歴史学あって以来かくまで解釈せられず、誤解せられたる言語は、
  伊邪那岐命が天照大御神を生みませし神話中なる玉の緒「母由良邇」
  の言語に過ぎたるは無し。・・・・
  玉の緒「もゆらに」は・・
  実に家長権の贈与=天位の譲賜を意味するモイラあるいは
  モイランなるギリシャ語、即ちこれ、
  「当然その人に帰すべき権利あるもの」「家督」「遺産」などを意味し、
  「運命の定め」を意味せる言語なり。   

  その御頸珠の名を「御倉板挙之神」と言うは、
  これギリシャ語「強力」「不可敵」「治者」などを意味せるところの
  クラトス、クラタイオス或はクラテインの「倉板挙」となれる神名なるべし。
  
  この「御頸珠の玉の緒」なるものは、
  アテーナ女神が、大神ゼウスより譲り受け給いしところの
  アイギスなる肩衣の玉装に当たるものの如し。
  「破るべからず」「敵すべからざる」武器たり楯たるなりという。
  またこれをアマルテアという。
  「アマルテヤ」なる語は、アマルは電撃たり、テヤは女神たり。
  而して、雷霆は不可抵抗の強力者なりとせば、
  強力敵すべからざるものを意味せる語なるを知るべし。
  これ三種の神器の神璽にあたるものの如し。

この「天照」と「アマルテヤ」がアナグラムの関係にあり、また、「アマテラス」と「アルテミス」もアナグラムです。
アテナ女神の肩衣の「アイギス」とはエジプトのことでもありますから、ここからも、天照大御神とエジプト、ギリシャ、そして地中海を挟んだトロイア方面との複雑な関係が見えてきます。



アテーナ女神は天照大御神
ヘファイストスとアテーナが一対であることはプラトンも「クリティアス」でふれていますが、この関係に似た、アルテミスとアポロンの一対は、「月と日」の一対、つまり「夜の眼と昼の眼」という古代ギリシャ以前からの一対の形態を伝えています。昼の目から生まれたとされるアマテラスとアナグラムの関係にあるアルテミスはお産の女神エイレイテュアやヘカテとしばしば同一視されており、ヒッタイトの太陽の女神ヘパト(別名アナト)と同系です。

このヒッタイトのアリンナのヘパトとハッティの天候神テシュプは一対ですが、これは、アテーナとヘファイストスの関係と同じです。
このヘパトがヘファイストスの語幹であり、ヘパトの別名のアナトがアテナのアナグラムであることからも、その根源にヒッタイトや産鉄が潜んでいることが推測されます。産鉄は「一つ目」で表されるのです

木村鷹太郎氏は、さらに、天照大御神とアテーナ女神との「目に関する神話」の同一性を次のように説いています。


  伊邪那岐命が目を洗い給えば、
  日神天照大神と月神の月読命生まれ給えりとの神話は、
  ギリシャ語「目」に関する熟語がこれを証明す。
  ギリシャ人は、「日」を「昼の目」ομμα αιθεροζ オンマ アイテロスと言い、
  また、「月」を「夜の目」ομμα νυκτοζ オンマ ヌクトスと言うが、これは、
  眼と日月との関係にまつわる神話で、これがわが国の古事記の記載と
  一致していることは日月の如く明瞭なことである。

  天照大御神が伊邪那岐命の目から生まれ、
  大日霊女(オオヒルメ)の神との名称がある事は、
  アテーナ女神がゼウスの前額より生まれたということを想い起こさざるを得ない。 

目をギリシャ語Ommaといい、これが日本語の「御目」「海」「馬」となっており、海神ポセイドンの名は「見ること」および「目」を意味して、「目印」すなわち、「三重の円」の紋章をもって表象され、さらに馬の神とも称されていると木村鷹太郎氏は説いています。
壷絵に描かれているアテーナ女神の盾に「三つの丸」、すなわち、三ツ星が見られますが、これによってアテーナとオリオンと三輪の関係を推し量ることができます。
オリオンがイリオン、すなわち、トロイアのことであることは、アテナ女神の別名が「トリニトス、即ち、トリトの神」であることからからも推し量れます。
「アトラス、オリオン、トリトン、ペガサス」はポセイドンの子であると書かれています。

「三重の円」、これが、天照大御神の伊勢神宮の所在する三重や、玉依姫の夫の三輪にインプットされているように見受けられます。
アテナ女神の像には鶏が配されることが多いのですが、天照大御神にも、常世の長鳴鳥が付きものなのです。



アテーナはネイトにしてイシス そして、イシスはイセ
トゥト・アンク・アメンの赤色桂石の石棺のコーナーには、それぞれ翼を広げたイシス、ネイト、ネフティス、セルキスの四女神のレリーフがあります。

このネイト女神の神殿の神官から教えられたのが「アトランティス」の話であるとプラトンは「ティマイオス」に記しているのです。

  エジプトの三角州の、その頂部のところでナイルの流れが二つに分かれているのだが、
  この地区の主要な都市はサイスと呼ばれ、
  その建設者は、エジプト名でネイト(ヌート)という女神である。
  しかし、エジプト人は、それはギリシャのアテナ女神のことだと主張している。

ここにネイト女神がアテナ女神であることが書かれているのですが、これはまた、天照大御神のことであり、イシスでもあります。
イシスは古代ギリシャでは「イセ」と呼ばれていたのです。これが、伊勢のルーツである可能性についてはさきに書きました。





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コメント
Re 山陰島根の考古学
Re 山陰島根の考古学

「日本海の男」様
コメントをありがとうございます。返事が遅くなってすみません。

薮田紘一郎著「ヤマト王権の誕生」が密かなブームになっています。

その本を読んでからお返事を書こうと思っていましたが、遅くなりすぎま
すので、これを書きます。

日本の出雲地方で銅が生産される以前から鉄は生産されていた
と、私は思っています。
表向きの銅の生産と裏の鉄の生産が平行して行われた、つまり、
「銅による鉄隠し」があったと思うのです。
これは、日本人がヒッタイトにいた時も、どこにいても採った政策だろ
うと思います!世界中の「隠す」の神話からの推理です。
私の幼い頃、台所の片隅には、「火男とおかめ」の面がかけてありま
した。福の神「火男 ひょっとこ」は、産鉄の神です。
「優れたタタラ鉄が、倭や日本(ヒノモト)の基」であったとい
う仮説を立てて探索しています。

結局、銅の処置に困って、余ったものが、発掘されているのだという
のが私の独断にして偏見の推論です。

現代人は、そうした、余剰銅を発掘して、その量で判断して、青銅器
時代と侮っているのだと思います。

有用な鉄を生産して上手に分配したものが王権を執るはずですが、
そうはいかないのが世の常、宗教を支配し言葉をあやつり、人心を
をひきつけた方が支配権をとり、鉄の生産手段を奪い、しかも、軍事
力をもその傘下におさめてしまいます。
出土する「物」だけでは、当時の政治的状況はなかなか判断できま
せん。

が、今も昔も社会現象の裏に宗教的要素がはたらいていると考えられ
るために、温故知新にしかずと、この研究を続けております。


追記 10月2日に、また、これと同じ文面のコメントが来ました。
イタズラ???と思いますので、10月2日のコメントを拒否、削除いた
します。  紘一郎の文字が真違っていますし、・・・・

2008/11/03(月) 22:12 | URL | K・Kubo #-[ 編集]
考古学的建国像
 優れたタタラはおっしゃるように日本の大元をなしているでしょうね。
出雲の鉄は大和建国の原動力になったという考古学的な見地から支えられた
説が、最近支持されていますから。
2009/09/12(土) 19:51 | URL | 雛鳥 #s4QPvGvg[ 編集]
Re: 考古学的建国像
コメントをありがとうございます。
> 優れたタタラはおっしゃるように日本の大元をなしているでしょうね。

「日本の大元をなしている」と思います。
出雲が、「神々の集合地」とされ、10月(かんなづき)という月名にこれをインプットしているという事実を重視したいと思います。

歴史家は、たかが「たたら」と認識してきたようですが、このたたら製鉄技術に付随する周辺技術は相当なもので、今、セラミックでも日本が最先端をいっているのもその一例だと思います。
わが国における古代から現代にいたる技術者たちのたゆまぬ努力や成果をもっと評価し感謝したほうがいいのではないかと思います。

「たたら製鉄」ももう少しで、消滅するところでしたが、たとえば、「鍛冶」「大工」「織工」などの分野についても高度な技術が絶滅の危機にさらされているように見えます。

ほんとうに価値あるものを評価する眼識を国民が高めないと・・・・、経済性だけを基準にして突き進んで、伝統技術に潜む知恵を切り捨てることはヤバイんじゃないかと思うこのごろです。
2009/09/13(日) 17:24 | URL | 久保 公 #-[ 編集]
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