63 邪馬台国と中国夏王朝の銅牌飾前回は、T・H氏の「知られざる古代中国のトルコ石象嵌文化」をお借りしての考察を試みましたが、今回もこれをベースにして、同じくT・H氏の下記の記事を参照しながら解説を試みます。
・「夏王朝の銅牌飾にはルーツがあった!」
http://www.catv296.ne.jp/~t-homma/index.htm
・「盾形銅牌飾の研究」
http://ushimachi.web.fc2.com/newpage63.htm
中国の古代史「誕生 中国文明」展が、上野の国立博物館で、2010年7月6日から~9月5日にかけて開催されたほか、奈良と九州の国立博物館でも開催されました。
そのときの、パンフレット(写真左)を飾ったのが右の写真の「動物紋飾板」、あるいは、「象嵌松石銅牌飾」と云われた盾形銅牌飾です。
この「動物紋飾板」は、紀元前17~前16世紀頃の、盾形をした縦16.5cm幅11cmの青銅板にトルコ石461個を象嵌したものです。

なぜ、たくさんの展示品の中から、この小さな「動物紋飾板」が、今回の展覧会の呼び物の代表として選ばれているのでしょうか。
それは、この「動物紋飾板」が出土した河南省偃師市二里頭は、幻といわれてきた「夏王朝」が、実在したことの根拠となり得ると考えられており、また、小さいながら大変高度な技術力を示しているからです。
世界四大文明のひとつであると教科書で習った「中華文明(黄河文明)」の起源は、青銅器と甲骨文字文化で知られる「殷イン」(紀元前1600年ごろ~1046年)とされていました。
しかし「殷」の存在自体も、20世紀初頭までは幻しの存在でした。
1926年から河南省で殷の遺跡が発掘されたことにより、殷王朝が立証されたとして、この「殷」から数えて、ざっと「中国3000~3600年」という説が生まれました。
前漢の歴史家司馬遷が紀元前91年頃に完成させた中国最初の通史「史記」の「五帝本紀」に記されてはいるものの幻の王朝とされていた夏王朝についても、2000年に終わった中国の国家プロジェクトによって、、宮殿跡が発掘され、宮廷行事に使われる青銅器の祭器などが出土し、王権を持った支配が始まったらしいことがはっきりしたとして、中国最初の王朝、夏王朝の始まりを紀元前2070年頃としています。「中国4000年説」が提唱され、その中心地は、河南省にあったとされたのは、このように最近のことなのです。
この度の展覧会は、この夏王朝の存在を強く打ち出したものなのです。
国立博物館のホームページから見てみましよう。
「この展覧会は、中国の河南省で出土した数々の名品に焦点をあて、中国文明の誕生と発展のあとを紹介します。2009年末に報じられた「三国志」の英雄・曹操(そうそう)のものとされる墓が発見された河南省は、中国大陸を西から東へ流れる黄河の中流域に位置する中国王朝発祥の地です。
中国最初の王朝といわれる夏(か)の中心地は、河南省にあったと考えられます。
その後、商(しょう)殷(いん)の安陽(あんよう)、後漢・魏(三国時代)・北魏(南北朝時代)の洛陽(らくよう)、北宋の開封(かいふう)など、歴代の王朝の都が河南省におかれました。
夏が始まった紀元前2000年頃から北宋が滅亡した12 世紀頃まで、河南省は中国の政治、経済、文化の中心地として栄えました。
この展覧会は、「王朝の誕生」「技[わざ]の誕生」「美の誕生」という三つのテーマで構成されます。最新の発掘成果を交え、青銅器、金銀器、漆器、陶磁器、壁画、彫刻、文字資料など、150件をこえる名品が勢ぞろい。これらを通して、王朝、工芸技術、文字(漢字)など、中国文明を特徴づけるさまざまな要素がこの河南省で生まれ、ダイナミックに発展していくさまをたどります。」夏王朝より古い「斉家文化」出土品 トルコ石象嵌「知られざる古代中国のトルコ石象嵌文化」のT・H氏は、この「誕生 中国文明」に一点だけ展示されている「夏王朝」の盾形動物紋飾板よりも古いトルコ石象嵌の盾形銅牌飾をたくさん蒐集されているのです。
それは、「斉家文化」に属する出土品です。
「斉家文化」とは甘粛省、青海省などの黄河上流の文化で、今から約4000年前の、石器時代晩期から青銅器時代早期の文化です。夏王朝の二里頭文化の直前の文化であり、その夏王朝の偃師二里頭(えんしにりとう)遺跡とは900kmほど離れています。
問題は、斉家文化については、夏王朝のような中国正統?の文化ではなく夷の文化であると思われているせいなのか、学者さんたちがあまり研究テーマとして取り上げようとせず、国も遺跡や出土物の保護と管理を放棄しているふしがあって、発掘物が流出し放題であることです。
斉家文化の出土品の特徴を「知られざる古代中国のトルコ石象嵌文化」のT・H氏の解説から揚げてみます。
・彩色土器も出土する文化でもある。
・斉家文化は鋳銅の技術が進歩して銅鏡を始めて作った文化である。
・玉器を大量に作り出した文化で、高度な玉器加工の技術があった。
長江下流の良渚文化から玉璧や玉などの玉器が伝わっている。
・象嵌の技術が出現し、トルコ石などの象嵌の玉器や銅器が出現した文化でもある。
象嵌の技術は出土品が現在に至るまでトルコ石の剥離が無いなどの高度の加工技術を持った文化であった。しかし鋳銅や象嵌の技術の起源は、もっと西のシルクロードの方にあったのかもしれない。
斉家文化の人面紋と夏王朝の人面紋銅牌飾を並べてみれば、やはり夏王朝の人面紋盾形銅牌飾のルーツは、斉家文化にあることはをはっきり示している。なお上のものは全て私の収集品である。
以上T・H氏の説明から引用
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よろしくお願い致します。
ありがとうございました。
しばらく、パソコンから遠ざかっていましたので、頂きましたコメントを見ていなくてすみませんでした。
遅くなりすぎましたが、2,3日内に本を発送いたします。
付録にお付けすることにしている「日本の謎と聖書の謎」のガイドブックのDVDの内容を2年間改定していませんでしたので、それを目下改定してお付けしようとがんばっております。遅延のお詫びに、ブログでは公開しない貴重な資料を付けておきますのでおゆるしください。
2006年に、このブログに「日本の謎と聖書の謎」を紹介しはじめて、ご注文いただいた方はあなたさまで8人目の方です。
市井の主婦のわたくしが扱うにはあまりにも大きすぎるテーマでございますので、多大の努力と寛容の精神がなくては、「注文」の域には達していただけません。とても感謝申し上げております。
とりいそぎ 久保 公
Koo様の中国関連の記事以来、日中共同作西太后や
楊家将伝などのDVDにこれまた釘付けです。
DVDだけで判断するのも何ですが、中国人の考え方や
行動にすごく好感が持てて良かったです。
地震で被災した人に涙し、DVDを見て涙したりで、
頭痛気味です。
わたくしの72年の人生で、第二次世界大戦以来の大事件でした。
と、申しますのも、ニュージランド地震の大惨事のニュースを見て、次は日本、それも千葉沖かな?と家族で話題にしていたからです。
そして、まだ避難準備にとりかからないうちに、3月11日午後2時4 今まで体験したことのない大揺れ、すわ地震?と、まず、ガスの火を消し、ガスの元栓を締めてから、風呂場に逃げ、水を溜め始めましたが、またもや大揺れ、水は止めて、何も持たず、ひとまず玄関を開けて、近くの小学校へ逃げるかどうか、他の人々の動きを見ることにしました。犬を抱いた奥さんなど、みな、逃げるかどうか決めかねている様子・・・でした。
とりあえず、直下型でないという体感察知で、家の中に入りTVを付けますと、震源地は宮城県沖・・・だとすると、これは、未曾有の大地震かもしれない、玉突き状に地震エネルギーが伝わって次は千葉かも・・・と、防寒服を着こみ、リュックやバッグに防寒服や毛布、懐中電灯など一式を車に詰め込み、一方で、電気、ガスが通じてるうちにと、米を研いで、ご飯を炊き、おむすびをつくる準備をはじめました。
ここ市原の石油コンビナートのほうに火の手が上がっているようで、煙もくもく、空がくらくなり臭いがただよいますので、窓や玄関を締め切りました。そして、テレビとコンビナート方向の双方に注意を払いながら、巨大な石油タンクが爆発しなければよいが・・・といっておりますと、・・・爆発音とガラス窓のビリビリ音、さては??とみますと案の定火柱が・・・。
屋根の上に上ってコンビナート爆発火災の規模や風向きをウオッチしている人々もいました。
オーストラリアのメルボルンに住んでいる娘の携帯に電話して、「今、日本は、ニュー時ランド地震の十倍以上の地震やら津波災害で、大変なことになっているよ。ここ市原の石油コンビナートの巨大タンクも爆発炎上したから、地震の追い討ちがきたらすぐ逃げる体制、準備万端、整えたから、これから電話が通じなくなっても心配しないでね」と言っている間にも、「また爆発音がしたよ、あ、また爆発だ・・」、といった具合・・・。
「オーストラリアの大火災の惨事は、防火地帯があるとか、消火栓の設備がととのっているという安心感が逃げ遅れの原因になったのだから、火災暴風に巻き込まれないうちに、今のうちに逃げておいたら?」といわれましたが・・・
11日夜、「やっと通じた」とメルボルンから電話あり、「オーストラリアで、日本の地震と津波がトップニュースでがんがん流れている。津波注意報がフィリピンやアメリカにまで出されている。市原の石油コンビナートの火災は鎮火していないんでしょう?一応逃げておいたら?」と忠告してきましたが、避難しないですみました。
市原石油コンビナートの大火災鎮火は、徹夜での海からの「決死の海水放水」のおかげです。ほんとうにほんとうにありがたいことです。しかし、まだまだ、油断はできません。
13にち12時15分、足の下から突き上げる千葉直下地震があったからです。「次は千葉?」という懸念は消えません。
> 地震で被災した人に涙し、DVDを見て涙したりで、頭痛気味です。
ほんとうに。うちでもそうです。孫娘は、丁度期末試験の只中なのですが、テレビの前を離れられず、試験勉強が手につかず、頭痛になやまされて、わたくしの腰通用の「モーラスパップ」をうなじに貼って寝ています。とてもよく効きますよ。
「与那国島海底遺跡」「浦島太郎から辿る」「アトランティス」は、すべて、海神ポセイドーンを語ることでもあるのですが、ポセイドーンは地震の神でもあるのです。少なくとも、ギリシャ神話ではそうなっています。
日本人の政治家や学者たちは、「温故知新」という言葉を死語にしています。
日本民族が蓄積した「知恵」すべてを不必要とみなして軽蔑していることが、今回の大惨事の最も大きな要因であるとおもいます。
つまり、今回の大惨事を「天災」「自然の猛威」と呼ぶことには賛成できません。この百年の政治の不備は覆いようもなく、これは「人災」です。だから、わたしたちは頭痛をもよおすのです。
わたくしたちは、「自然の恩恵を踏みにじり、自然の忠告を無視し、不要の設備を乱設乱造しすぎているのです。
わたくしのブログの本当のテーマは「日本の国はエデンの園として創造されているのだから、100年前の美観を取り戻すよう、今日、この大惨事を契機として、この趣旨にそうよう国土経営を転換しなさい。「修理固成(おさめつくりかためなせ)古事記 を実行しなさい」というものです。
日本人が、自国が「神のエデンの園として作られている」ということを知ってもらいたいのですが・・・。
政府や官僚が知恵を封鎖しているのです。このことは木村鷹太郎氏が激しく糾弾していることです。
シーター様。ありがとうございました。地震や噴火はこのあとも続きそうですから、注意深くしていましょう。
御安泰を祈っております。
日本の大惨事もこれ以上はおきませんように。
停電で不自由していたら、ご返事も当分頂けないと案じておりました。
想像以上の怖い思いをなされていると知り、びっくりです。
こちら関西でも、出先のレストランで子供とかなりの揺れを一分間体感しました。
子供の携帯で、直後のニュースは阪神大震災級の宮城7.7Mと知り、
離れた関西でのこの揺れ方に尋常でない事は推測できました。
家に帰って、TVでみれば、阪神大震災を上回り、
津波の恐ろしさに子供と叫びっ放しでした。
特に、怒りを覚えたのは原発の非常時の対処です。
一番最悪時を考えるのは当然だと思っていたので、
こんな危険な処置しか出来ないことに呆れかえるばかり。
本当にKOO様の言うとおり、人災です!
阪神大震災と同じく、被災された人々はこれから大変な生活が
待っていると思うと胸が痛みます。
こんなときに顰蹙をかう話かもしれませんが、
阪神大震災の前は、1か月前から、津波や土砂で生き埋めになる夢をよく見まして、
この度の震災は、20日前ほどに、ボロブドールの遺跡が崩れて避難している
けったいな夢1回を見ました。苦しいながらも何とか脱出してた夢でした。
まぁ、自分の体の調子が悪い時に、たまたま災害が起こっただけでしょうね。
> 想像以上の怖い思いをなされていると知り、びっくりです。
コップ一つ倒れたわけではありませんでした。ただ、揺れ方がとても不気味だったのです。
> こちら関西でも、出先のレストランで子供とかなりの揺れを一分間体感しました。
> 子供の携帯で、直後のニュースは阪神大震災級の宮城7.7Mと知り、 離れた関西でのこの揺れ方に尋常でない事は推測できました。
関西までも揺れがつたわっていたのですか!!私も「宮城7.7M」を見まして、そんな馬鹿な!!と笑いました。
体感のほうが地震学会の発表よりも当てになることがこれではっきりしましたよ。
皆様も「発表をあてにしてはいられない」と思ったようで、石油コンビナート火災・タンク爆発炎上のとき、ご近所では、みなさん、自分で屋根の上などから情勢を探っておいででした。
今日、14日は、強風が吹きあれております。あの石油コンビナート爆発が、若し今日だったら、市原市はすさまじいことになっていたことでしょう。あの時は無風状態だったのです。
ちなみに、他の巨大タンクの石油は、なくなるまで、安全に燃やしきっているそうです。
そんなわけで、この市原のあたりでは、深刻な石油不足。ガソリンスタンドが閉まっているところもあり、携帯の情報をたよりに開いているガソリンスタンドへ駆けつけると、どこもどこも長蛇の列です。今でさえ、こうですから、このさきどんな展開になることやら。
パン、カップラーメン、インスタントラーメン、トイレット・ペーパーなど、このあたりで売り切れのものを並べ立てるときりがありません。
今日、14日は、朝6時20分からの「停電」だというので、パン、バター、チーズなどがなくなってしまったのです。しかし、さいわいにも、今日のところは「停電」はみおくりとなりました。しかし、明日は「停電」を覚悟しなければならないようです。地域によっては、「停電」の時間帯がことなるので、ややこしそうです・・・が、被災者のことを考えると愚痴を言ってはおられません。
孫娘は、通学の電車が動かないので月~水まで休校となりました。期末テストも延期です。
しかし、14日月曜日が休校になることを知ったのは、夜中の1時頃です。毎日、いろいろな連絡やら情報やらのやりとりが飛び交いますので、寝ることも勉強することもままなりませんし、電話代が心配になります。
しかし、こうした生きた歴史体験こそが勉強だと思います。このような未曾有の勉強を見のがして、テキストとだけ向き合っていてもしょうがありませんものね・・・。
> 特に、怒りを覚えたのは原発の非常時の対処です。一番の最悪時を考えるのは当然だと思っていたので、
こんな危険な処置しか出来ないことに呆れかえるばかり。
処置の仕方も知らないような「恐るべき危険物」を、よりによって、地震の巣、津波の危険地域に置いているのですから、原子力発電の関係者は、その名の通り「プルト-ン=冥王」のお仲間と申せますね。
「原子力はクリーンなエネルギーです」と大キャンペーンした方々や経営者たちが、自ら出向いて対処すべきでしょう。
津波にしても、ここまで津波が押し寄せたという昔の「標識の石」があったはずです。
上総一ノ宮で、江戸時代のものを見たことがあります。
900年前の平安時代の巨大津波の記録があったというではありませんか。今回とほぼ同様の規模であったとTVで大学の津波学者が言っていました。それなら、あちらこちらに高くて丈夫な避難所の建物(学校、役場、警察ETC)を散らばらせていればよかったのにと、なぜ、もっと早く、それを検討させなかったのと、怒りを覚えます。
津波のパワー分散の実験ももっと真剣にやっていれば、「高さ10mの防波堤みたいな単純なものではない、もっと効果的なものが考案されていたはずです。
今、まがい文明国の化けの皮が徹底的にはがされているのでしょう。
犠牲者となられた一般市民は、ほんとうにお気の毒です。
> 阪神大震災と同じく、被災された人々はこれから大変な生活が待っていると思うと胸が痛みます。
ほんとうに、大変なようすですね。もっと、親身になってやってあげられないものでしょうかね。
食料や毛布投下のヘリコプターの数も足りないような気がします。
復興に際しては、徹底的に「風景の美観と安全」を優先したモデルケースとして取り組んでいただき、住宅、学校なども、思い切って、上等なものになるよう(今までの市営住宅風はやめて!!)政府が取り計らい、国民も応援する・・・そんな、理想主義にむけてすすまないと、日本は崩壊するようなきがします。
> 阪神大震災の前は、1か月前から、津波や土砂で生き埋めになる夢をよく見まして、
> この度の震災は、20日前ほどに、ボロブドールの遺跡が崩れて避難している
> けったいな夢1回を見ました。苦しいながらも何とか脱出してた夢でした。
シーター様の深層心理の反映でしょうか。きっと日本を憂いておられるのでしょう。日本の現状をみていると、国民はみな、恐れと不安をもってしまいます。わたくしの深層心理の風景は「日本崩壊」の恐れです。
でも、聖書の預言は、「華美なもの(メッキ)が消えうせる。」「この民は、また、宮(日本)を美しくしてくれる。」ですよ。その実現まで、私の命が持つとは思えませんが。・・・
この度の津波は、日本の洗い直しの始まりです。
そういう覚悟で、この大惨事と向き合ってくださることを、政府に切に望んでいます。
停電対策やら、不便を余儀なくされてますでしょうか。
世界中から日本の為に祈っているそうですね。
また、被災された東北の方々の忍耐に中国や韓国の人が感動しているとか。
神戸の震災では、避難所で耳や口の不自由な方が、後回しになって
悲しい思いをしたようなことをTVで見ました。
KOO様、何かお困りの事があれば、遠慮なく言って下さいね。
こちらで出来る事なら、お役に立てればと思います。
> 被災された東北の方々の忍耐に中国や韓国の人が感動しているとか。
ほんとうに!!
被災者の方々の表情、言葉づかいが穏やかで、気高さが感じられます。
被災した中学生たちが、救援物資配布の重要な戦力となっておられるのにも胸キュン・涙です。
彼らのように、重労働して他の被災者を助ける側になっているほうが、炊き出し食事や救援物資を並んで待つといった日々より、今後のメンタル面で良い結果をもたらすでしょうね。
それに比べて、被災地ではない(?)市原市の私たちの日常ときたら・・・
米は昨日10kgゲットできましたが、トイレットペーパー、乾電池などはどんなに探しても手に入りませんが、無理をしてまで手に入れようとは思っていません。
欠乏品には「被災地最優先に協力していますので・・・」「輸送が滞って入荷していません」といった意味の張り紙かしてあります。
値上げとか、品物の争奪戦とかを今のところ全く目撃しないこと、コンビニの、透明な募金箱には、見たことも無いほどぎっしりとお札がはいっていますことに遭遇して、心を慰めています。
総じて、今まで無口で無愛想だったコンビニ、スーパー、ドラッグストアーなどの店員さんたちがとても優しい応対をしているように見受けられます。
いま、一番深刻なのは「油断」ですね。「油断大敵」などという言葉の重さを知ったのは私がまだ小学生時代のことで、「石油」が原因で世界大戦が勃発したことを聞かされました。
こちらでは、3時間待って、20ℓあるいは10ℓです。(コネがある方の場合は別でしょうけれど)
今日18日朝7時にガソリンスタンドがガソリン販売をはじめるというので、スワと、娘が駆けつけましたが、昨夜夜中に到着するはずのタンクローリーが来ない(イッタイドコカラクルノダ)ので、AM11時現在まだ給油開始されません。これは異常です!!!
原因は、ガソリンスタンドの方々もわからないそうです。もしかしたら、ハイジャックされた??
電話では、行列しているみなさん、24時間待つ覚悟をしようと冗談を言い合っているそうです。土曜日だからそんな冗談が言えるのです。
例の市原石油コンビナートから3kmのところにて、これなのですよ。
今のところ、市民全員が「教育」を受けている最中です。節電、節水、辛抱、忍耐、譲り合い・・・
しかし、この状態がいつまでつづくのでしょう。
ストレスの限界がきて、爆発しないことを祈るばかりです。
孫娘も、やっと動き出した内房線で、昨日、今日、嬉しそうに高校へ通学しました。期末試験の半分が「無し」に決定されたこと、とりわけ、化学の100ページ余からのテストが免除されたことが笑顔の一因でした!!!
しかし、まだ動かない支線があるために、クラス全員の顔がそろったわけではないそうですし、学校が停電だったそうですし、自習(おしゃべり)を熱心にして、11時お開きで下校でしたが、帰宅したのは午後2時半。
電車の間引き運転のためです。
被災地の皆さんが、未だに見るにしのびないような状況に置かれているとき、日本列島激震のときに、こんなくだらないことを書いていいのかしら。
でも、こうした、被災地でない市原においてさえ、市民が異常な状況にさらされていることを、ありのままにお知らせするのです。
いまは、何の影響もない地方の皆様に何かの参考になればと思って・・・
シーター様のところではいかがですか。
> 神戸の震災では、避難所で耳や口の不自由な方が、後回しになって、 悲しい思いをしたようなことをTVで見ました。
今回も、避難所で大勢の死者がでるなど、弱者置き去りの現実が見えます。
神戸の震災で、日本国は「大震災マニュアル」を作成したと思っていましたが、何の教訓も得ていなかったことが露呈してしましましたね。
神戸大震災は、娘の誕生日の翌日でした。丁度、オーストラリアから帰国していて、一緒にスキーに栃木県に出かけている出先でこれを知りました。
娘は、神戸大学の建築学科を受験のために神戸に行ったことがありますので、若し、合格していたら今頃は・・・といって、2,3日あとに神戸に出かけましたが、立ち入り制限で敢え無く帰ってきました。
オーストラリアのM大学の建築学科を卒業してから、娘は、今度は復興を見に神戸にいきましたところ、それを、喜んでくださった地元の方が、泊めてくださったり、体験を語ってくださったり、テレビやマスコミの取材をうけたことのない方々の胸にも、それぞれ、誰かに聞いてもらいたいことがいっぱいあったということを知ったそうです。
そこで知ったのは、地元の被災者で、被害の少なかった方々が、家を失ったご町内の方々を泊めて世話をしたというケースも多かったということです。被害の少なかった住宅の、構造や様子、そして、全壊した近隣の建物の様子(これに関しては、聞き書きのみ)などを知ることが出来たようです。
私も、房総沖地震で、家が全壊した4人家族の方に、家を7ヶ月間お貸ししました。もちろん只です。
私は、時代に逆らって、5寸角の柱で家を建てましたので、同じ軟弱地盤でも大丈夫だったのですが、全壊した御近所の方の家は、柱が「公団」以来の流行で細い柱だったのです。
そのときは、娘の高校の地域に一時転居をしていたため、私たちは、マンション暮らしをしていたのでしたが、土、日にも我が家に帰れない。本や衣類を取りにいけないといった不便な生活が半年以上も続くことになろうとは、最初思ってもいませんでしたよ。
災害時には、なにごとも、当事者でなければ、決してわからないいろいろなことがおこるものです。
原子力発電所のこと、被災地と他地域の災害時通信のこと、救援の手順のこと・・・すべてにおいて、
日本は文化国家ではないということが結論付けられると思います。
要するに、文明に知恵が追いついていないということです。
毎日、グルメ飽食番組、超手軽なクイズ番組、ばかげた○○○番組、どうでも良いようなバラエティ報道番組で時間を埋めつくしているようなテレビ番組で、おおよその、私たちの民度の低さを自認していましたが・・・・
もう、末期症状ですね。
これを機に、わたくしたちは、もう少し「知恵」をみがく必要があるのではないでしょうか。
> KOO様、何かお困りの事があれば、遠慮なく言って下さいね。 こちらで出来る事なら、お役に立てればと思います。
ほんとうにお気遣いありがとうございます。でも、ここは、被災地ではありません。
いま、家族一丸となって、省エネや、簡素簡単食事や、ガマンと寛容の勉強をしている最中です。
わたくしは、第二次世界大戦で、じゅうぶん体験しておりますが、飽衣飽食、便利、心地よい、しか知らなかった娘や孫にはすごい初体験です。
シーター様、ありがとうございました。おたがいに、体力気力を大事にしてまいりましょう。
タンクローリー未到着の事件、結末を見てから、あとでご報告します!!!
午後2時30分 ガソリン、無事、40ℓゲットして帰還いたしました。
午前4時30分に並んで以来、実に、まるまる十時間辛抱した甲斐があったというものです!!!!!
それは、どこかの親切なおばさんの機転のおかげだったようです。わざわざ、今、タンクローリーが到着したばかりだというガソリンスタンドを教えてくださったのです。娘は、そこへ問い合わせて、事実だとわかるや否やそちらに向けていちもくさん・・・・。
それまでの7時間以上の待ち時間をフイにしていいものかと迷いましたが、親切な人のアドヴァイスに「かけ」て、別のガソリンスタンドで並びなおしたそうです。
「かけ」に勝ち、少なくとも数時間の節約になりました!!!
ガソリンスタンド間のガソリン争奪戦ではなくてほっとしました。
何か、お客に公表できないような、自衛隊か警察へ優先しなくてはならない事情がおきて?・・・それで、来る予定のタンクローリーが次々と茨城や福島へいってしまったのでしょうか??・・真相はまったくわかりません。
とにかく「暴動」的な事情が原因ではなくてほんとうによかったです。
今後も、日本中がみな、忍耐に忍耐を受け入れてくれますように・・・
あの、凄惨極まりない被災者の方々の身の上とひきくらべれば、これしきのことでがたがた云ってはいけませんよね。
地震と津波だけでも背負いきれないほどの大惨事なのに、「原子炉のメルトダウン~大爆発」・・・防衛しきれるのでしょうか。娘の大学での恩師D・L氏がこの数年間東大や慶応大学に出向しておられたのですが、政府と東京電力はこれを防衛しきれないと判断を下して?日本から退避されたそうです。
放射性物質の「セシウムとヨウ素」が問題で、「セシウムが人体に入り、主に骨と筋肉に取り込まれてガンや白血病になる可能性がある」そうですし、「ヨウ素のほうは、主に甲状腺に取り込まれるそうですが、子供はヨウ素を甲状腺に取り込んで成長するため、小児甲状腺ガンがチェルノブイリでは多発した」といいます。
ヨード剤を毎日投与することで、放射線を帯びたヨウ素が甲状腺に入らないようブロックできるとして、あのチェルノブイリ事故のあとで、千葉産のヨウ素の注文が殺到したと、当時、伺いました。
また、そのとき、やはり、対策として、「仙台味噌」(加熱処理していないもの)の大量注文がヨーロッパ諸国からあったとか・・・それ以来、ずっと、無添加の「仙台味噌」の味噌汁を我が家は食しておりましたが、今回の地震、「仙台味噌」の会社は大丈夫だったでしょうかと案じております。
今回もヨウ素がはやくも話題になっています。
しかし、間違った処方をしないようにと、以下の記事を掲載しておきます。
そして、なるべく、海草から取り入れるようにとご忠告したいと思います。
注目集める「ヨウ素」とは?千葉県が世界有数の産地
2011年03月17日14時55分 千葉日報ウエブ 「ちばとぴ」より 引用
「東京電力福島第1原発で放射性物質が漏れ、広範囲で被ばくの危険性が高まる中、千葉県が世界有数の産地となっている「ヨウ素(ヨード)」が注目を集めている。安定ヨウ素剤が、放射性ヨウ素による甲状腺がんを一定程度防ぐためだ。その一方で、県内のヨウ素製造会社は、原発関連の報道で度々登場する危険な放射性物質「放射性ヨウ素」と、県内で生産している安全で有用な非放射性の「ヨウ素」が市民に混同されるのではないかと不安視している。
ヨウ素は人体の必須元素で、通常は海草や魚介類から摂取している。県内で産出されるヨウ素は、天然ガスを取り出す「かん水」に含まれている。ヨウ素を生産する合同資源産業千葉事業所(長生村)の山ノ井敏夫所長は「ヨウ素には殺菌力があり、レントゲン造影剤などにも使われる」と説明。「放射線ヨウ素を単に『ヨウ素』と言うテレビもあるが、われわれの製造しているヨウ素と、放射性ヨウ素は別物なので、誤解しないでほしい」と訴える。
ところが、放射能漏れが深刻化する中、ヨウ素入りうがい薬を安定ヨウ素剤の代替品と勘違いし、買い求める客が増加。千葉市稲毛区の放射線医学総合研究所はホームページで「(服用すると)体に有害な作用を及ぼす可能性がある物質も含まれる」と、市民にヨウ素入りうがい薬を服用しないよう注意を呼び掛けている。
・・・・
日宝化学 ホームページより引用
ヨウ素の所在~「ヨウ素」ってどこにあるの?
ヨウ素は、ヨウ化物イオンやヨウ素化合物などの状態で海水、海草、かん水、鉱物(硝石)などに含まれていますが、非常に低濃度であるため、この地球上でも経済的に採取できる地域は極めて限られています。
世界のヨウ素生産量は年間概ね18,000tで、チリ50%、日本40%、アメリカなど他の地域で10%生産されています。
日本の生産量の大部分は、千葉県に広がる水溶性天然ガス鉱床から産出されるかん水から千葉県で生産されており、資源小国の日本においては特筆すべき貴重な資源です。
水溶性天然ガス鉱床とは?~「ヨウ素」がある所って?
千葉県に広がる水溶性天然ガス鉱床とは、約200万年~1200万年前にできた地層中に天然ガスと共に眠る塩分を多く含んだ地下水層のことで、この地下水をかん水(鹹水)といいます。この地下水層の成り立ちは、古代の海底に海藻(海藻には多量のヨウ素が含まれており、かつては海藻灰からヨウ素分を抽出していました。)や他の有機物が土砂とともに堆積したものといわれており、これらに含まれていたヨウ素分が長い年月のうちに濃縮され、現在のヨウ素の起源となったものと考えられます。
かん水の塩分濃度はほぼ海水と同じですが、ヨウ素濃度が海水の2000倍近くの100ppm前後もあり、これだけのヨウ素が天然に濃縮されている地域は世界的にもめずらしく、その結果、ヨウ素の世界生産の40%に迫る量がこの地域で生産されるようになりました。
以上 引用終わり
ご参考までに。